なんとなんと
2014年8月に主婦の友社様より刊行した
『花嵐ガール』にお手紙をいただきました!

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こちらは、2015年
電子書籍大賞の主婦の友社賞をいただいた実質デビュー作の単行本です。

イラスト:甘塩コメコ先生
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読み返すと、全部書き直したくなりますが、今もそんな上手くなっているわけではないという悲しみ。

こちらの作品は、大変申し訳ないことに数字を出すことができず、重版もされていません。

電子書籍としては販売してますが、
紙の本はネット書店にもすでになく、主婦の友社にも在庫はないそうです。

うーん、こんなことなら
まだ書店で売られている時に自分で買っておくべきだったなぁ、と。
うちには二冊ほど残ってますが、もはや希少品です。

こんなに素敵な表紙をいただけたのに、本当に残念です。

ですが、この本が売れなかったことで、

「そもそも、私が読者なら書店に行って、『花嵐ガール』というタイトルの本を見て手に取るかな?」

という自問自答をしたところ、
答えは、NOでした。

そう、中身がよく分からないんです。
中身を想像させるタイトルじゃなきゃ、手に取ってもらえるチャンスすらないんだ
と、気付きまして、

『京都寺町三条のホームズ』
『わが家は祇園(まち)の拝み屋さん』

という、中身を連想させることができるタイトルをつけようという試みに出たので、

『京都ホームズ』は『花嵐』ありきなんですよね。

また、花嵐の担当編集さんがいつも笑顔で優しいんですが、言い出すことが鬼のようでして、

まず、主要登場人物の細かな設定をまとめたものを作るよう指示されまして、

それ以外にも作品に暴走族が登場するんですが、

「この暴走族の組織表を作って提出してください」
という指令を下されたり、
※物語になくても大丈夫なこと

主人公の父親が格闘家で、ライバルもいたというくだりでは、

「父親とライバルがどのようなライバル関係だったのか、またその格闘の種類など教えてください」
と質問を受けたり、
※物語にいっさい関係ありません

主人公がラーメンを食べるシーンで、

「このラーメンの味は?トッピングはなんでしょうか?」
と聞かれたり、
※物語において、なくても大丈夫

まぁ、

ものすごくグイグイ物語の本筋には影響のない細かいところを聞いてくるんです!

「すべて書く必要はないんです。
主人公の家族構成、育った環境、食べるラーメンの味、そうしたものがちゃんと決まっていると物語に深みが出るんです。
今度新たに物語を書く時は、家族構成から作っていくと良いでしょう」

と教えられ、

花嵐の後に私は京都ホームズを書き始めたのですが、葵の家族構成、清貴の家族構成、なぜ普段敬語で感情が高ぶる京都弁が出るのか、
そうした理由もすべて設定して、物語を書き始めました。
(他のキャラもそうです)

そうすると、長く書いてもキャラがブレないんですよね。

極めつけは、ようやく花嵐の原稿が整って、いよいよ脱稿!となった時に、

「それでは、最初から声に出して原稿を読んでくださいね。目で追ってる時には気付かない不自然なところを発見しますので」

鬼っ!

と、思いましたが、笑

ど素人の私には教えられたすべてが、宝となっています。

やっぱり、すべては花嵐ありきで、主婦の友社様、そして担当編集様には感謝してもしきれません。

花嵐の後、コミックの方に異動してしまったのですが、今回、お手紙の件で久々ご連絡いただき、

「アニメ化おめでとうございます!」

と言っていただけて、本当に嬉しかったです。
  
お手紙をくださった読者様、
主婦の友社Kさん、
本当にありがとうございました。

ヾ(*´▽`*)ノ