上賀茂神社に行ってきました。
改装工事中なため、朱色の楼門が見られず残念でしたが、境内を流れる小川は、相変わらず清涼で心地よかったです
(*´∀`*)
上賀茂神社といえば、
『拝み屋さん』によく登場しますよね。
次の6巻でも『上賀茂』の名前だけは出ます。
その次の6巻で、澪人が乗ってるスクーターが登場するのですが、
澪人にどんなスクーターを乗せたら良いか悩みすぎた私は、ついこんな妄想をしてしまいました。
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骨董品店『蔵』
店長はいつものように、カウンターで無心に原稿を書き綴り、私・真城葵は掃除、
ホームズさんこと家頭清貴さんは、バインダーを手に在庫のチェックをしていた。
その時、カウンターの上の携帯電話がぶるると鳴動し、店長は徐に顔を上げる。
鳴ったのは店長の携帯電話だ。
ちなみにスマホではなく、ガラパゴスであり、未だに手書きで小説を書く店長らしさが感じられる。
「はい、お久しぶりですね」
と、にこやかに電話に出る。
表情や雰囲気から、相手が仕事相手──編集者等ではなく、友人であることが窺える。
そして、おそらく女性だろう。
「……ああ、なるほど。
それでは、清貴に聞いてみますね。いえいえ、そんな。では失礼します」
と、店長は電話をカウンターの上に置く。
「──僕がなにか?」
ホームズさんは棚に目を向けたまま尋ねる。
穏やかな口調ながらも、どこか警戒心が含まれていた。
また厄介ごとを持ち込んだのではないだろうな、という雰囲気だ。
「いやいや、面倒なことではないんだよ。
もの書き仲間の女性がね、今度『京都に住む二十歳の男性がスクーター乗る』というシーンを書くそうでね」
そう話し出した店長に、ホームズさんは振り返って「はあ」と相槌をうつ。
どうやら意外な切り口だったようだ。
「そのキャラクターがとても美的感覚に優れているそうで、どんなスクーターに乗せたら良いのか分からないと話していまして」
そこまで言った店長に、ホームズさんはすべて納得したように頷く。
「それで同世代の僕に聞いてみるというわけですね。そのスクーターは何CCですか?」
「さ、さあ、それは聞かなかったんだけど、二人乗りをするらしくて」
「では、50CC以上ですね」
と、ホームズさんは頷く。
「何か良い車種はあるかな」
「……そうですね、良いかどうかは分かりませんが、僕がスクーターに乗るなら、これが良いと思ってます」
ホームズさんはタブレットを取り出して、とあるページを開き、店長に見せる。
私もタブレットを覗き、「わあ」と声を上げた。
「これは素敵、可愛いですね」
ホームズさんは、「でしょう?」と嬉しそうに頷く。
「いや、これはたしかに良いかもしれない。彼女に伝えておくよ、ありがとう、清貴」
「いえいえ」
「こうして見てると私も二輪に乗りたくなるね」
しみじみと告げた店長に、
「それはやめておいた方が、危ないですよ」
私とホームズさんの声が揃い、ぷっと笑った。
どんなスクーターを提案したかは、6巻をチェックしていただけると。
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というわけで、
脳内で、店長づてに清貴に相談する妄想をしたりしました。
頼りになる子です、笑