七夕ですね🎋
七夕にちなんで、
寺町三条のしょうもない
やりとりを書こうと思います
٩( 'ω' )و
**************
七夕deSNS
寺町三条の骨董品店『蔵』の閉店後、私・真城葵は、帰る前にバッグからスマホを取り出して、着信等の確認をする。
母から『暑くて死にそうだから帰りにコンビニでアイスを買ってきて』とメッセージが入っていて、頬が緩む。
ついでにTwitterも確認する。
普段呟いているわけではないけれど、好きな有名人をフォローするのにアカウントを取得していた。
今日は七夕ということで、願いを呟いている人も多い。
『七夕メーカー』
というのがあり、名前を入力すると勝手に願いを表示してくれる、お遊びアプリまで登場していた。
それが、なかなか面白く、食い入るように見てしまう。
「にこにこされてどうしました?」
二階のチェックをしていたホームズさんが、階段を下りてきて尋ねた。
「あ、実はこんなのがあって」
と、私はホームズさんにスマホの画面をかざして見せる。
「ああ、今日は七夕でしたね」
「そうですよ。アーケードも七夕一色じゃないですか。ホームズさん、お願いごとってありますか?」
「……そういうのはいつも、たくさんありすぎて困るんです。欲深ですから」
「また、そんなふうに」と私は笑って、「ホームズさんの名前入れてみていいですか?」と尋ねた。
「ええ、構いませんよ」
『家頭清貴』と入力する。
すると、こんな願いが表示された。
「『スマートな人生が送れますように』ですか」
と、ホームズさんは愉しげに目を細める。
「問題なく送れそうな気がしますが」
「いえ、もう手遅れかと」
「えっ?」
「それより、葵さんもやってみてくださいよ」
「あ、はい」
と、私は自分の名前を入力し、
『急募‼︎ 恋人』って!
「葵さん、恋人募集されるんですか?」
「や、あの、これは、メーカーが勝手に」
慌てふためく私に、
「何度でも応募させていただきますよ」
ホームズさんは、にこりと微笑む。
「っ!!」
「応募資格はなんでしょうか?」
「……えっと、
家頭清貴さんという人物であることです」
「っ!」
ホームズさんは驚いたように目を瞬かせて、口に手を当てる。
頬がほんのり赤い。
言った私も恥ずかしくて、顔を上げられない。
「──おおきに」
優しく手を引き寄せられて、気が付くと彼の腕の中。
その後のことは、
二人だけの秘密。
**************
あれ、ただのイチャイチャに
∑(゚Д゚)
(こんな筈ではなかったのに!笑)
しかし今夜は七夕。
こんなのもありですね
(ということに、笑)