いよいよ、週明け水曜日・1/25に、
わが家は祇園で拝み屋さん④巻が発売ということで、
拝み屋さん誕生秘話
なんぞ書いていこうかと思います✨
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以前もどこかで書いたり
語ったりしたことがあるのですが、
拝み屋さんは、
京都寺町三条のホームズ①巻を発売して間もなくの頃、
角川文庫の編集様より執筆依頼のメールをいただきました。
そのメールを見た時の
私の気持ちはというと、
詐欺じゃないよね!?
という半信半疑な気持ち。
メールの内容は、寺町三条①を読んで、
「よそ者視点の京都と、住んでいるからこそ分かるディープな京都、日常の謎が、絶妙に融合されていて、素敵でした。
また、最終章では祇園祭に和歌など、道具立ても綺麗で、キャラクターもとても魅力的でした」
といったことを言っていただけて、
もう、詐欺でも良いかな?
(*´Д`*)
なんて思いつつ、お電話することに。
そして、
カドカワ本社ビルにて、打ち合わせをしましょう、ということになりました。
もう、詐欺ではありません←
しかし、その打ち合わせは、半月先のこと。
依頼というからには、
『こんな話を書いてください』
と、お願いされるのかも?
そらなら、私は何も考えなくても良い?
いやいや、半月先ということは、
『それまでに、案の一つや二つ出せよ』
ということなのかもしれない。
無名の物書きが書いた作品を読んで、気に入ってくださって、依頼をしてくれたくらいだから、おそらく、本の好みは似てるのかもしれない。
いや、待てよ。
しっかり聞いて、これから一緒にお仕事をさせていただく編集さんの好みと傾向をリサーチさせてもらおう!
と、私は思いまして、
「編集さんのお気に入りの作品をジャンル別に教えください」
というアンケート(笑)を取らせていただいたところ、
京極夏彦先生の『姑獲鳥の夏』
(本格代表)
小野不由美先生の『ゴーストハント』
(ライト文芸代表)
をはじめ、数作教えていただきまして、
私も大好きな作品ばかりで、
『やっぱり好みが似てるのかも!?』と、感激しつつ、教えていただいた作品が割と、幽霊や妖怪、神様ものが多く、
編集さんは、不思議系がお好きなんだ!
と、勝手に判断。
もちろん、
私も大好きで、WEBで既に数作書いていました!
(≧∀≦)
よし、それじゃあ、不思議系で攻めよう!
おそらく、寺町三条を読んで、お声をかけてきてくれたということは、京都舞台が良いのだろう←
ここで、大事なのは
タイトル!
『京都寺町三条のホームズ』は、タイトルを考えてから、お話を作ったので、今度もそうしよう。
寺町三条で頭に『京都』を入れてしまっているから次は、
『京都』という地名を入れずに、京都を感じさせたい!
それは、どこだろう??
渡月橋南詰のなんちゃら
北大路千本通のなんちゃら
鞍馬山のなんちゃら
と、あれこれ考えるのですが、どれもピンと来ない。
その時、ふと、浮かんだのが、
『わが家は町の拝み屋さん』
というタイトル。
あ、これ、良いな。
面白そう。
こんなタイトルの本があれば、私なら手に取るかもしれない。
私は意外と(?)「どうすれば、売れるか?」とは、あまり考えてないんです。
「どんなものなら、自分は買うだろうか?」
と、考えています。
本棚の容量がいっぱいで、
図書館で済ませたがりの私ですが、
そんなことを忘れて
衝動的に買ってしまうことがあります。
『私』が衝動的に手に取りたくなるタイトルが、『京都寺町三条のホームズ』であり、この時思いついた『わが家は町の拝み屋さん』でした。
こんなタイトルの本なら、私は読みたい。
すなわち、『書きたい』にもつながります。
だけど、タイトルに京都らしさなしだし、ボツだなぁ。
そう思い、その時は『拝み屋さん』ボツになりました。
脳内最終選考に残ったタイトルは、
『渡月橋南詰のさくら庵』
渡月橋は、割と知られている嵐山の橋ですし『南詰(みなみづめ)』というところに、京都らしさを感じるかなと。
ここで、ざっくりな設定を考えました。
渡月橋南詰で和雑貨店を営む祖母の許に、傷心の孫(女の子)が訪れる。
そこは、
表は和雑貨店
裏は拝み屋さんだったという話。
決めたのは、この時点ではこのくらいでした。
そうはいっても
編集さんが
「こんな話をお願いします」
と言ってくれるかもしれないし、
なんて思っていたわけです。
そうして、打ち合わせで、東京へと向かう日がやってきました。
それは、初夏だというのに、真夏のように暑い日でした。
つづく
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私がWEBで既に買いていた
不思議系作品です
『それは、奇妙な日々』[Link]
(ドタバタ、ホラーコメディ)
『新月』[Link]
(ミステリアス和風ファンタジー)
『悪魔祓いと緋色の城』[Link]
(コバ○ト文庫をイメージした西洋悪魔祓いファンタジー)