凄い長文なんですが、為になると思いました(^-^)
「脳のリミッターを外せ!」
苫米地英人著 安達元一原案
アスコム
男はさらに続けた。
「よろしい。だが、『過去にとらわれる必要はない』ということを知っただけで
は、まだ不十分じゃ。
合わせて、『未来に働きかける』ということを理解せねばならん」
哲郎は、さらなる「教え」に耳をすませる。
「それを知るには、時間の流れを正しく理解することが必要となる。
おそらくお前は、『時間は過去から未来に向かって流れている』と考えているのであろう?」
「もちろん当たり前でしょ」
したり顔で答える哲郎に、男は真面目な顔で異を唱えた。
「実はその考え方が間違いなのじゃ。
ずばり、時間とは、『未来から過去に向かって流れている』のじゃよ!」
「は?そんなことあるはずないでしょ。まあ、タイムマシンでも完成すれば可能かもしれませんがね」
冗談ぽく答える哲郎だったが、男は真剣に話し始める。
「まずは時間について考えてみるぞ。例えば、『現在』という概念がある。
厳密な言い方をすれば、現在とは今この瞬間のことじゃ。
ということは、一秒が経過した時には、現在は一秒分の『過去』になってしまうと同時に、一秒先の『未来』だったものが新しく現在になるという訳じゃ。ここまでは理解できるかな?」
哲郎は頭の中で状況を思い描きながらうなずいた。
「つまり、時間とは、未来で生成し、現在を通過して、過去へ流れているという訳じゃ」
「なるほど、そんな気がしてきました」
「さらにこう考えてみい。今お前が立っている地点を現在とすると、お前に向かって前方の未来がどんどんやってきては、一瞬にして後方の過去へ消え去っていると。
お前が過去から未来へ向かうのではなく、未来の方がお前に向かってくるのじゃ
。
そう考えると、現在とは過去の産物ではなく、未来の産物だということが分かるじゃろう」
少し話がややこしくなり混乱の表情を浮かべる哲郎に、男は救いの手を差し伸べる。
「そうじゃの。川の中に立つ自分の姿をイメージすると理解しやすいかもしれん
な。
踏ん張って立っているお前のいる場所を現在とすると、川の上流は未来、下流は過去じゃ。
そして、止まることなく流れ続ける水が時間といった具合じゃ」
哲郎はイメージする。
――川の真ん中に立つ哲郎。上流からはどんどん水が流れてきて、哲郎をすり抜け下流へと流れていく。
「どうじゃ。時間が未来から過去に向かって流れているイメージはできたじゃろ」
「はい。すごい速さで僕に向かって流れてきています」
「ならば次に、そんなお前に向かって上流からボールが流れてきたとする」
「ボールですか?」
「このボールは、人生の中でお前が出会う様々な出来事や、実現したい目標を達成するためのチャンスだと考えればいい。
お前はそれを自分の意思で拾うこともできるし、そのまま無視することもできる。
どうするかはお前の自由だが、いずれの場合もボールはお前に何かの影響を与えるはずじゃ」
「まあ、そうですね」
「だが、一度下流へと流れたボールは、もう二度と拾うことはできないし、再びお前に影響を与えることもないじゃろう?
お前に影響を与えることができるのは上流から流れてくるボールだけなのじゃからな」
男の話を聞いて哲郎は再びイメージする。
――川に立つ哲郎に向かって上流から赤と青の二つのボールが流れてくる。
悩んだ末に哲郎は赤い方を拾った。
手にしたボールを見て、哲郎が欲しかったのが赤ではなく青い方だったことに気づくが、下流へと流れてしまった青いボールはもうどうすることもできない。
いつまでもくよくよと下流を眺めていても仕方ないので、哲郎は上流へと目を向けるのだった。
「今度もイメージはできたか?」
「はい、ばっちりです」
「ならば、現在のお前がすべきことは、もはやどうすることもできない下流に流れたボール、
つまり『過去』を振り返るのではなく、上流から新たに流れてくるかもしれないボール、
すなわち『未来』に目を向けることだということが分かったはずじゃ。
そうすれば、また新たなボールが流れてくるかもしれんし、もしかしたら、さらにいい物が流れてくるかもしれんのじゃからの」
「そっか。川の水に逆流して下流からボールが流れてくることなんてないですもんね」
「うむ。下流を見ている暇があるなら、しっかりと上流を見ていた方がいいに決まっておる。
それこそが、『未来に働きかける』ということなのじゃ」
哲郎にとっては不思議な感覚だったが、確かに男の言うような考え方をすれば、
『時間は未来から過去へと流れている』という意味も、
『大切なのは未来に向けて働きかけることだ』という意味も、驚くほどすんなりと理解することができた。
「すごいです!僕にもちゃんと、師匠の教えが分かりましたよ」
「もう手の届かない過去を振り返って後悔するよりも、これから手が届くかもしれない未来に目を向けて行動することの方が重要である。
言われてみれば当たり前と思うかもしれんが、その当たり前のことに、洗脳された人間は気づくことができないのじゃ」
うなずく哲郎の真摯な眼差しを受けとめ、男はさらに、威厳に満ちた声で言い放った。
「覚えておけい。真に重要なのは、
『過去の解釈など未来の結果によっていくらでも変えることができるのだから、
いつまでもダメな過去にこだわるのではなく、未来をいい結果にするために働きかけながら、
今の自分にできることをとことんやる』ということ。
この教えをしっかりと頭に叩き込んでおけ!」
と言う事で、私たちも出来ることをとことんやろうと、思いました。
皆様が喜んで頂ける事をしたいと思います。
そして、お店の情報を更新していきたいと思います。
MAIMON恵比寿
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