恋はメルヘンに 3 | 恋愛小説広場

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 第3章 『 チキン 


     

       アタシはチキンだと思う。

        電話とか架けられないし・・・

         剣人だってそう思ってるよ。

          剣人だって分かってるよ。

      だからアタシに出会い系サイトを勧める

               鬼だ。

               

 「・・・。」

バシコーン!!

 「痛い!!何すんのさ。」

 「ナツナお前全然手が進んでない。」

 「だって知らない人と話すの怖いもん。」

 「ようするに。お前チキンなんだな。」

 「チ・・・チキンじゃないもん。」

 そう言われると認めたくなくなる。

 「じゃあ。メール打て。」

 「嫌だあああ。怖いもん」

 「なんでだよ。」

 「だって。相手が中年のおっさんだったら

      どうすんの?!」

 「別にどうもしねえだろ。」

 「う・・。じゃあ。例え変える。」

 「おう。ドンと来い。」

 「剣人の相手が。同じクラスの鈴木だったら

      どうすんの?!」

 「却下。っていうかそいつ男じゃねえか」

 「分かんないじゃん。

   ソッチ系の趣味かもしれないし・・・」

 「ああああああああ。分かった

 じゃあお前はどんな奴がいいんだ?!」

 「えっと・・・白馬に乗った王子様で・・」

 「はい。却下。」

 「ええええええ。まだ何にも言ってない。」

 「じゃあ。言ってみろ。」

 「・・それでえ。アタシが靴を落として・・・」

 「・・・で?」

 「一目ぼれ・・・」

 「却下。」

 「ええええええええええ。何で」

 「ここは童話の世界じゃない

  3次元だ。現実を見ろ。」

 「だって・・・」

 「だってじゃ無い。」

 「・・・ちぇっ。」

 「ほら。返信来たぞ」

                  つづく