先日、ち*るれろさんのブログを読んでいたら
こんなシーンを観てしまい(ち*るれろさん、勝手にリブログさせてもらいます!)
この映画を全く知らなかった私は、
これてっきり
ラストシーンだと思ってしまい

なんちゅう映画だ…。。

と観ずには居られなくなり
すぐさま観ました真顔


☆注意!以下、ネタバレありありです。

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で、特にブラピファンでもないので
アンチに聞こえるかもしれませんが

あの映画の
主人公は

ブラピ演じるジョー・ブラックではなく

名前も顔も有名ではないと思われる俳優さんが演じているクインス

じゃないの?

って思ったんですよ。



何故って全部見終わったあと

一番印象に残っているのが

彼の姿と言葉なのです。


(私だけ…?真顔 )


登場人物は
2人の姉妹とその父親

父親はどうも姉妹に対して平等に愛を注げず

姉はいつもどこか父からの愛情に飢えている

主役は独身の妹の方で

彼女がブラピと絡んでいく話なのだが

その、一見脇役に見える(いや、実際脇役だけど)姉妹の姉の方の、更にそのパートナーが

一番印象に残っているクインスという役どころ。


彼は余り沢山出てこないし

見た目もパッとしないけど

パートナーである姉妹の姉に対しても

パートナーの父親に対しても

とても誠実な姿勢を常に見せる。


一番忘れられないのは

巨大企業の社長である父親の
誕生日パーティーの準備の為に
東奔西走する姉妹の姉が、

超有名なパティシエに頼み込んで
ケーキを作ってもらおうと思うけど、
パパこのケーキどお?と
サンプルを持ってきた時のシーン。


その時、父親は
公私共に頭の痛い問題だらけで
パーティーやケーキどころではなかったので

姉妹の姉が用意したケーキに対して、
つい

そんなのどうでも良い

みたいなことを言ってしまう。

父親に気に入られよう、何とかして喜ばせようと必死になっている姉妹の姉は

父親のその言葉と態度に深く傷つき、
他の皆のいる前で、
まるで拗ねた子供のように
用意したそのケーキのサンプルを
ケーキナイフで壊しながら
何も言わずにポロポロと涙をこぼす。

すると
隣の席に座っていたクインスが
事態に戸惑いながらも
彼女の頬に手を伸ばし
泣いている子供を慰めるかのように
優しく何度も彼女の頬にキスをする。

大丈夫だよ、君は頑張ってる
間違ってないよ

と、言うかのように。



彼は
ラスト近くのシーンでも

何故
相手が自分を愛してるとわかるのか?

と尋ねられて
答える。


相手が自分の欠点を許してくれるからだ、と。

一つの欠点でなくすべてを。

お互いにすべての秘密を知っている

どんなに胸の奥深くにある
秘密でさえも

そこには秘密のない自由がある

何も恐れることなく愛し合うことのできる自由だ、

と。


……いや

いいこと言うよね…


という訳で

私にとってはこの映画の主役は彼であった

という話でした