自分に響く言葉が


他人にも響くとは限らない



自分がこれは良いと思うものを


人も良いと思うとは限らない



それがたとえどんなに親しく


常からは同じものを持っていると


信じきっていた人であっても






人は人




自分は自分なのだ







でも




だからと言って



自分に響いた言葉を


誰かに伝えることを



やめなくてもいい



まして


卑下する必要など


毛頭ない






自分が素晴らしいと感じたことに



意味がある






そして



それをこの世界で表現することに


意味がある





誰も


見向きもしないかもしれない




この抱えきれないほど

膨大な量の作品を抱えた


星の上で


それは塵の中に


埋もれてしまうのかもしれない



それでも


自分がこれはと感じたものを


表現することに意味がある






私たち一人一人は


全体の中の


小さな一つの細胞だ



私が声を発すれば


必ず誰かに届く




たくさんの誰かの中には


必ず誰か


同じように感じる人がいる




すぐ隣ではないかもしれない


だから


伝えなければならない



そうして


私たちは


一つの星を


一つの世界を



今日も細胞の一つとして


一生懸命


動かしている