好きな人が結婚した。
その人は大学のときの先輩で、あまりにもパーフェクトな男
だった。
背が高くて、ハンサムで、言動も超カッコよくて、頭が良くて、
スポーツが得意で、面白くて、世渡り上手で
飴と鞭の使い分けがハンパなくて、
人を支配する能力がめちゃくちゃあって、
ときには甘えて母性本能をくすぐり、
その人に喜んでもらうためなら何でもしてあげたくなるような。
いや、「してあげる」のではなく、「させてもらう」という気になってしまうほど。
彼は自分に尽くす人に、正当な評価と対価(待遇や好意など)を与えるので、こちらはどんどん尽くすことに喜びを感じた。
その先輩が卒業した後、ものすごく可愛い女のコ
が入ってきた。
見た目は「ベルサイユのばら」のマリーアントワネットみたいなカンジで、
愛らしくて、気品があって、華やかで、
清楚で、知的でありながら色香も秘めていて、
見る人の心を惹きつけてやまない、目を奪い、魂を虜にするような。
そのうえ、聡明で、一を見て十を知り、要領が大変良く、
何でも器用にこなし、出すぎたことは決してせず、
人間や世の中のことをよく分かっていて、
空気を敏感に読み、空気を作れて、
どうすれば人に好かれ高待遇にしてもらえるかを心得ていて、完璧に実践できた。
男性陣は彼女にメロメロ![]()
その女のコは美味しいトコどりの天才で、うまく周りを蹴落とし、
やりたくないことは他の人に上手にやらせ、
いつも自分が一番いい思いをして当然で、
他のコが自分より得をすることは決して許さなかった。
でもそんな彼女を憎んでいたのは私だけで、彼女は楽しくやっていた。
2年ほどして、例のパーフェクトな男はOBとして、私たちと接する機会があるようになった。
私は彼と彼女が結婚するのではないか、と絶望した。
彼女は彼に惚れていた。
しかし数年後、彼は別の女性と結婚した。
地味で、おとなしくて、優しくて、家庭的で、尽くすタイプの人だった。
可愛くて楽しいコと結婚したがるのが、大半の男性だと思う。
秋篠宮(礼宮)さまが紀子さまと結婚したとき、いかにも男性の好きなタイプだと、つまらなく思ったように。
彼が選んだのが、前記のような人で、ものすごく嬉しかった。
心から祝福している![]()