第一回口頭弁論から2週間後

 

午後一番の時間だったので

早めに到着し法廷が開くのを待っていると

 

書記官の方か事務員の方か

見たことない男性の方が

法廷の中から鍵を開けて出てきました

 

 

中に入ると冷房の効いていない法廷は暑く

羽織っていたカーディガンを脱ぎました

 

 

薄着の私でもこんなに暑いのに

書記官の方や裁判官の方が

着ている法服はこの季節

物凄く暑苦しそうだけど

夏素材などになっているのだろうか…?

 

 

そんなことを考えながら

出席確認の紙を見つけ

自分の名前に丸をします

 

 

傍聴席に座り、時間がくるのを

スマホとにらっめっこしながら待っていると

 

パンツスーツスタイルの

弁護士らしき若い女性が法廷に入ってきました

恐らく、私の後に裁判を行う方の代理人でしょう

 

裁判所では次に裁判をやる方が

傍聴席で待っているのは

日常風景のようで

一度だけ私が裁判の傍聴をしに来た時も

最初は傍聴人かなと思っていた

傍聴席に座っていたスーツ姿の方たちが

次々と裁判のブースの中に入っていきました

 

 

傍聴席に座った女性弁護士らしき方は

ノートパソコンを膝の上で広げ

何やらタイピングをし始めました

 

待ち時間にも仕事でしょうか

忙しそうです

 

 

しばらくすると見慣れた書記官の男性

傍聴席の出入り口から入ってきました

 

 

書記官の机に荷物を置くと

私の顔を見て少し驚いた様子で

 

 

「あれ!?いらっしゃったんですね」

 

 

「はい、直接ききたかったので

来ちゃいました

 

 

「今日持って帰りますか?

ちょっと準備してきますね」

 

 

「あ、ききに来ただけなので

後日郵送でも大丈夫ですよ!」

 

 

口頭弁論の時に

判決は郵送でという流れになっていたので

今日私が来ると思わなかったのですね

 

 

書記官の方の事を考えて

先に今日来ることを

連絡しておけば良かったですね

 

手間を増やしてしまって

少しだけ申し訳ない気持ちになりました

 

少しだけですが

 

 

小走り気味に書記官の方が

法廷に戻ってくると

裁判ブース内の原告の席に呼ばれ

書記官の方が持ってきた書類に

署名と捺印をします

 

 

「これで今日判決の言い渡しとともに

書類を渡せますので」

 

 

「ありがとうございます!

離婚を役所に届け出られるのは…」

 

 

「被告が判決書を受け取ってから2週間

不服申し立て期間があり

その間に申し立てがなければ

判決確定となり

役所に提出する書類の発行ができます」

 

 

「被告が受け取ってからというと…」

 

 

 

公示送達なので今日中か遅くとも明日には

送達済みということになるでしょう」

 

 

 

「ありがとうございます!

そうすると2週間後は〇日ですかね?」
 

 

「そうですね、〇日に裁判所に電話をして下さい

その後来ていただく事になります

その際300円の収入印紙印鑑を持ってきてください」

 

 

「わかりました、ありがとうございます」

 

 

そんなやり取りをしていると

開廷のチャイムが鳴り

口頭弁論時と同じ裁判官の方が

法廷に入ってきました

 

 

そして裁判官の方より少し遅れて

ダッシュでここまで来たであろう

息も絶え絶えの弁護士らしき

中年のスーツ姿の男性が

傍聴席の扉から入ってきました

 

 

私の後の裁判の代理人でしょう

階段もダッシュで上ってきたんでしょうか

お疲れ様です

 

 

例によって、全員で一礼、着席すると

事件番号、簡単な訴状内容が読み上げられます

 

 

そして間髪入れずに

 

判決言い渡し 主文 

  1. 原告と被告とを離婚する
  2. 原告と被告との間の長男の親権者を原告と定める
  3. 訴訟費用は被告の負担とする

 

以下割愛する」

 

割愛の理由も言っていましたが何と言っていたか忘れました^^;

 

 

判決が裁判官の口から言い渡される

書記官の方が4ページほどの判決書を

渡しに来てくれました

 

それとともに

 

「使うことがなかったので丸々返却となります」

 

 

そういって裁判の申し立て時に提出した

郵便切手6千円分が返されました

 

 

被告は公示送達で郵便切手を使っておらず

私も毎回出廷して書類関係

全て直接受け取っているので

一枚も使わなかったのですね

 

 

出した意味~~~

6千円現金に戻らないかな…

 

 

判決の内容より

返却された郵便切手に気をとられていると

 

 

裁判が終わっていました