登場人物

 

パンダ……私

 

小山睦美さん

パンダの友人。パンダより少し年上で

結婚も早かったため、お子さんは2人とも20代

 

睦美さんのご主人…3院を経営する歯科医。

 

ハルくん…息子29歳 

今年結婚したばかり、金融会社に勤める。

 

リノちゃん…ハルくんの妻 28歳

 ハードワークだが、やりがいを感じている。

本当にハルくんのことを信頼し

大好きだと思っていたが、どんどん

過去のことが明るみになり・・

 

岩崎…ハルくんの不倫相手

子持ちの既婚者で、ハルくんとは新橋の

居酒屋で出会った。最近ご主人にバレて

逆ギレしたところ。

 

ミオちゃん…娘 24歳 

歯科医師の資格を取ったばかり。

父親の経営する歯科医院を将来継ぎたいと思っている

 

 

 

睦美さんを、泣かせてしまった。

 

 

もう、今は十分辛い時なのに。

 

 

電話を切って、私は私で

今の言い方で良かったのかと

自分の言葉を振り返る。

 

 

人って、人のことはよく見えても

案外自分のことって見えないもので

文章を書き直すみたいに

言ってしまった言葉を取り消すことは

とても難しい。

 

 

だけど、

文章だと伝わらないこともあるから

私は睦美さんに電話で話した。

 

 

 

お節介かもしれないが

どうかこの気持ちが、

睦美さんたち親子にとっても

リノさんにとっても

 

なんらかの一助になって欲しいと

願いながら。

 

 

 

 

 

 

次の日、睦美さんから連絡があった。

 

 

睦美さん電話

「パンダさん、昨日はありがとう。

 あれから夜に、ハルと話したよ。」

 

 

 

私電話

「そっか、どうだった?」

 

 

 

睦美さん電話

「パンダさんが言ってた言葉

 そのまま伝えた。

 

(もう2度とこんなことしないって

 なんで証明しようとしないの?

 

 リノさんのために尽くせないの?

 

 許されないからやらないの?

 

 そこで自ら 

 離婚を切り出そうとしてたの?

 リノさんのためにって。

 

 今のハルは、謝ってるだけ。

 謝った上で、自分がどうするべきか

 それをリノさんに伝えて行動しないと)

 

 

 って、、」

 

 

私電話

「うん、ありがとう。伝えてくれて。」

 

 

 

睦美さん電話

「うぅん、、私は、、そんな風に 

 なんとなく心で思っていたことが

 ちゃんと言語化出来なかったから。

 

 それでね、ハルも、、

 

 確かにそうだね、、俺は

 謝ってるばかりで実際は

 何もしてないのと同じだよねって

  

 そう言って、リノさんにそれから

 連絡したみたいなのね。」

 

 

 

私電話

「あ、もう連絡したんだ。」

 

 

 

睦美さん電話

「そうなの。それでリノさんと

 今日仕事が終わってから

 家で2人で話すみたい。」

 

 

 

私電話

「そっか。でも具体的に

 どうするのか、ハルくん言ってた?」

 

 

 

睦美さん電話

「まぁそこは、、パンダさんに

 言われた通りにしかまだ

 出来なさそうだけど

 

 まずは家事とか身の回りのこと

 リノさんが少しでも助かるように

 自分で動くって。」

 

 

 

私電話

「・・少し頼りない気もするけど

 とにかく何もしないよりは

 動くことが大事だから。

 

 誠意ってどういうことなのか 

 ハルくんが自分で考えないとね。」

 

 

 

睦美さん電話

「そうね、、、私も自分の胸に手を当てて

 考えてみる。

 

 リノさんに対して何が出来るか。」

 

 

 

私電話

「まぁそこは、ハルくんの立場と

 睦美さんは違うから

 あまりやりすぎない方がいい

 ってこともあるよ。

 

 見守るくらいの方がいいというか。」

 

 

 

睦美さん電話

「そっか、、ほんと私も

 思考が停止しちゃっててダメね・・」

 

 

 

私電話

「そこは、、昨日私が、、

 ハルくんに言わないといけないことを

 睦美さんに全部バーっと言っちゃったから

 ごめんね。

 

 睦美さんもまた違う立場で

 苦しんでる時に・・・」

 

 

 

睦美さん電話

「そんな、頼って巻き込んでるのは

 こっちだから!!」

 

 

 

私電話

「いや、、、とにかく、、

 

 今日なんとか2人の会話が

 少しでも前に進んだらいいね・・」

 

 

 

 

私たちはそんな話をして、電話を切った。

 

 

 

 

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