登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。(春香さん)
現在夫とは別居しており、引っ越して
娘と二人暮らしを始めている。
現在パート勤めから正社員に。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
しかし、浮気相手は1人ではなかった。
それから
舞香さんは離婚を決意し、誠ともやっと
慰謝料や養育費について
まとまりかけてきた頃、同じマンションの
ママ友のご主人が交際クラブに登録し
その他にもパソコンから、数々の女性との
動画が出てきて・・・
友太と龍太郎のLINEのやり取りを見て
ただただ怒りが湧いただけ。
人の携帯を見ても
いいことなんかないと言うが
本当にそうだ。
けれど今は証拠を掴むために
仕方がないし、舞香さんがいなければ
というか、誠が浮気をしていなければ
自分は、夫の浮気に
いつまで気づかなかったんだろう。
そう思うと、友子さんは
何も気づかなかった自分のおめでたさにも
腹が立ってくる。
友子さんはその日、
携帯をベッドサイドに戻し
自分もベットに潜り込むと
そのまま眠ってしまった。
◆
翌朝、起きるとまだ夫は寝ている。
しかしママの朝は早い。
自分がどんな精神状態でも体調でも
子供のために、起きなければならない。
友子さんは舞香さんに
昨日の流れを簡単にLINEする。
それから子供を起こし、
友太も起きてきて
いつもの何気ない朝。
友子さんはそうは思ってないが
友太は呑気に、
朝ごはんを食べている。
友太
「あー、今日のしじみの味噌汁は
体に染みるわー。
やっぱり朝飯の味噌汁って
最高だよなー。
俺って、いつもこんなに美味しい
朝ごはんが食べれて、幸せ者だわー。」
友太はこうしてよく、
友子さんの料理を褒めてくれる。
けれど、
それも昨日のことがわかってからだと
ただ、高級なものを食べて
お酒を飲みすぎた体に
シンプルで素朴な味が染みてるだけだ。
そんなことも知らずに、
いつも褒めてくれる夫に
感謝していたなんて。
◆
今朝は友太が通勤前に
保育園に子供を連れて行った。
その背中を見送った後、
友子さんはすぐに携帯を開く。
すると、探偵事務所から
メールが届いていた。
女性探偵RさんLINE
「おはようございます。
昨日のご報告の前に、
先にご連絡なのですが
ご主人の
パソコンにあった動画について
あの中に、
夢華さんの動画がありました。」
友子さん「えっ、、、」
友子さんは思わず声が出る。
昨日のやりとりでは、
身体の関係があるのかどうか
わからなかったが
探偵の方が昨日の尾行で
顔を見れたおかげでわかったようだ。
結局、身体の関係があったのか。
しかし驚いたのは、
この後の文章だった。
女性探偵RさんLINE
「あと、我々も念の為に
そのお店での写真を
撮影していたのですが
昨日、あのお店で女性が何人か
席についていまして
そのうちの1人も、
動画に写っていました。
その場ではあまり
会話をされている様子がなかったので
こちらも少し驚いています。
内容を拝見しましたが多分
女性はこの動画を撮影していること、、
知らないのではないかと思います。」
その文章を読んで、
友子さんはしばらく体が動かず
返信出来なかった。
知れば知るほど、夫が気持ち悪い。
家で見せるあの顔は、一体誰?
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