結婚を考えていた相手、悠介くんが
宗教2世だと知った後輩ちゃんは
母親と兄に、まずは結婚の挨拶の前に
相談することにした。
後輩ちゃん
「彼が、、⚪︎⚪︎っていう宗教の、、、
2世なんだよね。」
後輩ちゃんの母親
「・・2世って、、、」
後輩ちゃんの兄
「待て、なんだよそれ。
ってことはお前も入信するのか?」
後輩ちゃん
「うぅん。それは求めてないって
はっきり言われた。
この先子供が生まれたとして
その子にも強制しないって。」
後輩ちゃんの兄
「。。。でも、彼の親は
それでいいって思ってるのか?」
後輩ちゃん
「思ってくれてる・・はず・・」
後輩ちゃんの母
「ねぇ、、その件でちゃんと
2人でしっかり話し合えてる?
あなたは納得してる?」
後輩ちゃん
「納得って、、私もさ
色々考えたし周りの友達にも
何人か相談したりしたけど
彼がその宗教に入信してる限りは
絶対に安心出来る答えは
ないと思ってる、、
でも、本当に強要されないのなら
彼はすごくいい人だから・・
結婚は・・したいって思ってる。」
後輩ちゃんの兄と母親は
2人で顔を見合わせる。
後輩ちゃん
「・・・・・はんたい、、
だよね、、2人とも、、
その顔を見たところ・・・」
後輩ちゃんの母
「いやぁ、、お母さんは
そのお相手にも会ってないんだから
反対って今はっきり言うのも
違うかなって思ってるよ。
ごめんね、その人のことを
悪く言うつもりはないの。
イメージの問題だけで話してるのも
よくないわよね。
でも、、本来なら、
めちゃくちゃハッピーなはずの
娘の結婚の良い知らせを
手放しで喜べないっていう思いもあるわ。
その気持ちはわかるでしょ?
だから、友達にも相談したんでしょ?」
後輩ちゃん
「そう、、、うん、まさにそう。
私も手放しで喜べないし
だけどその宗教の教えが
今の彼の優しい
性格を作っているんだとしたら
入信はしないけど、
否定することも違うのかなって
思っちゃうのね・・」
後輩ちゃんの母
「それは、、立派な考えではあるけど
・・お友達たちは
なんて言ってるの?」
後輩ちゃん
「反対っていう人もいるし
強要されないんならいいじゃん。
っていう人もいたよ。
だって彼は生まれた時から
その教えがすぐそばにあって
当たり前だったわけじゃん。
それを今更変えて欲しいだなんて
言えるわけない・・・」
すると
後輩ちゃんの兄
「俺は反対だけどな。」
後輩ちゃん「えっ?」
後輩ちゃんの兄
「すでにお前のことをこうして
悩ませてるじゃん。
まだ結婚もしてないのに
好きな相手にこんなに
不安にさせるような思いさせてさ。
今の時点でこんなに悩むようなら
今後もし何か困難な壁があったときに
お前はちゃんと
この人を選ぶんじゃなかった
なんて思わずに乗り越えられるのか?」
後輩ちゃんは、すぐには言い返せなかった。
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