登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。(春香さん)
現在夫とは別居しており、引っ越して
娘と二人暮らしを始めている。
現在パート勤めから正社員に。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
しかし、浮気相手は1人ではなかった。
それから
舞香さんは離婚を決意し、誠ともやっと
慰謝料や養育費について
まとまりかけてきた頃、同じマンションの
ママ友のご主人が交際クラブに登録し
その他にもパソコンから、数々の女性との
動画が出てきて・・・
友子さんはその日の夜
また友太の携帯を開く。
電話帳にはほとんど
怪しい電話番号はない。
けれどその電話帳の中身を
友子さんは全て
スクロールしながら動画に写す。
あとで1件ずつかけてみるためだ。
電話帳に登録してある女の名前と
本名はきっと、一致しないだろう。
それに川太の電話からかけてみなければ
誰も電話に出ないかもしれない。
それでも出来ることは全て
やるしかないのだ。
また、友子さんはLINEを
1件ずつ開いてゆく。
最新で一番やり取りが多いのは2名。
あとは、最後が1ヶ月前だったり
それ以上前だったりするが
まず、友子さんが一番気になったのは
「一条 夢華」
本名ではなさそうなこの名前。
夢華
「夢華は、ウニとかいくらとか
苦手なんだよねー。
だけどお寿司大好きだから
すっごく楽しみ!
ワサビも苦手だし、結構
子供っぽいって言われるー。」
きっと次のお寿司の予定は彼女だ。
友太
「そういうところが可愛いんじゃん」
夢華
「そうかなー。まぁでも、夢華は
大人が好きそうなお寿司のネタが
苦手な人だから、
安上がりな女だよ。」
安上がりな女が、
交際クラブに登録するのかしら。
そんな知り合いがいないから
的確に突っ込めないけど。
夢華
「それより、どういう色が好み?」
友太
「え?下着の色?(笑)」
夢華
「ウケるー。その日に来ていく
お洋服の色だよー。
あ、でもついでに下着の色も
聞いちゃおうかな
」
友太
「白一択。あ、下着の方ね(笑)
白しか勝たん。」
友子さん、夜中に1人で
こんなLINEをどういう気持ちで
読んでいたのだろう。
自分の夫がこんなやり取りを
していたなんて。
しかも
夢華
「じゃあ、そのワンピースに合う
バックがその日必要だけど・・
先生にコーディネート
して欲しいな。
」
友太
「いいよ、じゃあ一旦、
伊勢丹に寄って行こうか。」
先生・・・・コーディネート、、
伊勢丹、、、
夢華
「うん!じゃあランジェリー以外は
全部先生のプロデュースね❤️」
友太
「楽しみだなー。」
一体この人は誰なんだ。
一気にスクロールして
どんどん動画に残していきたいのに
こんなくだらないやり取りを
友子さんはついつい読んでしまう。
読みたくもないのに
読まずにはいられないし
絶対に、後悔させてやる。
そんな気持ちがどんどん増してくる。
友子さんはそれから2時間かけて
友太の携帯の中身を
大量にデータに残した。
その間隣の部屋から、
呑気に眠っている
友太のいびきが聞こえてきた。
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