後輩ちゃんが、

結婚までしたいと思っていた彼は

いわゆる宗教2世だった。

 

 

後輩ちゃんは色々悩んだが

結局話し合うべき相手は

彼本人なので、2人で改めて

話し合うことになった。

 

 

彼の名前は、悠介くん。

 

 

 

 

後輩ちゃん

「私は、、悠介くんことが好きだよ。

 だから、結婚したい。」

 

 

 

悠介くん

「うん、僕もそう思う」

 

 

 

後輩ちゃん

「うん。でもさ、、、

 この間悠介くんから打ち明けられた

 宗教のことだけは

 どうしても考えてしまって・・・

 

 付き合って、もう結婚も決まりかけた時に

 こんな話をするってことはさ、

 あなたも、

 言いにくかったってことでしょ?

 

 それって、やっぱりあなた自身が

 自分の入っている宗教に

 思う事があるってこと?

 それともまた別の理由?」

 

 

 

悠介くん

「そこは、いろんな理由がある、、

 

 まずは、、そうだね、、

 本当は付き合う時に

 言えばよかったって思うし

 何度も言おうと思ってた。

 

 だけど、、僕は過去に

 ほとんどこの話で

 別れ話になってるから、、、

 

 この事がいかに自分の将来の

 足枷になってるのかもわかってる。」

 

 

 

後輩ちゃん

「ほとんど・・・でもそれじゃあ

 同じ宗教に入っている人を

 選ぶ選択肢もあったんでは?」

 

 

 

悠介くん

「それが、、同じ宗教でも

 微妙にその家族間で

 考え方が違ったりして、

 うまくいかないこともあるんだ。

 

 だから、、何も知らない人に

 もう何も関わらないでいいから

 っていう形の方がお互い

 苦しまなくて済むって思ってる、、」

 

 

 

後輩ちゃん

「それを辞めるっていう選択肢は

 悠介くんの中にないの?」

 

 

 

悠介くん

「それは、、何度か考えたし

 親がそれを許してくれない。

 

 それと僕も、周りが思うほど

 マイナスなイメージはないんだ、、

 

 場合によってはそのことで

 親に苦しめられた二世もいるのは

 ニュースの記事とかで

 たくさん知ってるよ。

 

 でも、、救われたこともあるんだ。」

 

 

 

後輩ちゃん

「それは、、、、

 

 

 私のことを好きだとか

 信じたい気持ちよりも、

 

 信じたいものなの?」

 

 

 

 

悠介くんに、この言葉は

深く刺さったようだ。

 

 

 

 

悠介くん

「なるほどね、、、

 

 

 好きな気持ちより

 信じたいものなのか、、、

 

 

 なるほどね。。」

 

 

 

 

悠介くんは、深く考え込む。

 

 

 

悠介くん

「確かにそう言われてみると、、

 、、僕のことはどう?

 

 この先君が、その宗教に

 入信しなくてもいいと言っても

 僕が好きという気持ちより

 嫌悪感の方が勝つ?」

 

 

 

後輩ちゃん

「・・・・・・2人で、、

 同じ質問しあってるね、、

 

 でも私は、、正直揺れてる。

 悠介くんと一緒にいたいから

 自分が入信しなくてもいいなら

 それでもいいかって思いはじめてる。

 

 だけど、それは私が悠介くんのことを

 よくわかってるからで、、

 

 親や友達は、、どう思うのかって

 そこが気になる・・・

 

 親や友達は関係ないって、

 そうは言い切れないの・・・

 

 だけどそれは、悠介くんも同じ

 ・・・ってことだよね。」

 

 

 

ただ、お互いのことが好きなのに

どうしてこんなにも難しいのだろう。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー