登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

現在夫とは別居しており、引っ越して

娘と二人暮らしを始めている。

現在パート勤めから正社員に。

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

しかし、浮気相手は1人ではなかった。

 

美波は誠と付き合う前に、同じ会社の上司と

不倫関係にあり、奥さんの前で別れていた。

しかし、また水面下で始まって・・

 

 

 

 

まずは慰謝料について、

舞香さんは本当は

一括払いしかダメだと思っていたし

そう伝えていた。

 

他の女たちに

訴えられていようがいまいが

そんなことは関係ない。

 

だって全て己で蒔いた種。

 

 

自分には関係ない。

 

 

今だってそう思っている。

 

 

けれど、この顔つきは

異様だと思い、誠の携帯に目をやると

美波から、気の狂ったような内容で

山のように連絡が来ていた。

 

 

 

 

舞香さん

「…何この内容は、、」

 

 

 

舞香さんがそう言いながら

隣にいる弁護士さんに携帯を手渡す。

 

 

 

 

弁護士さん

「ちょっと、、失礼します、、

 

 

 ・・・・・・」

 

 

 

 

しばらく黙って

携帯をスクロールすると

弁護士さんは誠の顔を

真剣に見つめる。

 

 

 

 

弁護士さん

「…これがこのまま続いたら

 誠さんも精神的におかしくなりますし 

 本当に、舞香さんやお子さんに

 危害が加わってしまってからでは

 手遅れですよ!」

 

 

 

「でも、、どうしたら、、」

 

 

 

弁護士さん

「警察に相談ですよ。

 

 合わせて弁護士から 

 警告を出してもいいです。

 

 警察も担当者によりますが

 弁護士を挟んだとなると

 動かざるえないと思いますから。」

 

 

 

 

「・・・あの、それじゃあ、、

 

 お願いしても、、いいですか…」


 

 

 

弁護士

「えっ、いやでもそれは、、、」

 

 

 

弁護士さんが、舞香さんを見つめる。

 

 

 

今、慰謝料を請求している

奥さん側の弁護士に

依頼をしようとするなんて

 

誠も相当病んでいる。

 

 

 

 

「僕ももう、どうしたらいいのか

 あいつがどうしたらこんなこと

 辞めてくれるのか

 分からないんですよ。

 

 多分、僕が彼女と

 付き合ったら治るんでしょうけど

 そんなこと・・・

 

 絶対に出来ないですし、、」

 

 

 

 

舞香さんはここに、

家族にも言わずに来たことを

後悔した。

 

 

 

本当は今すぐ美波に連絡して

何をしてるのかと問いただしたい。

 

その弁護士さんに話をしてもらいたい。

 

けれど自分の選択肢は

全部間違っている気もして

身動きが取れない。

 

 

だってこれは、誰のため?

 

 

誠を救うため?

自分に危害が及ばないため?

 

 

手を差し伸べようとするから

そうやってまたズルズルと

縁が断ち切れないままになる?

 

こんな人は放っておけ?

 

 

 

そもそも、散々苦しめられたのに?

 

 

 

 

舞香さんはこの場で

途方に暮れてしまった。

 

 

 

皆さんならこんな時

どうしましたか?

 

 

 

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