登場人物
海ちゃん…18歳の時に出会った親友。
今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。
長女の渚ちゃんはもう高校生。
その下に次女の凪ちゃんと弟くんがいる。
川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。
と、誰もが思っていたが、実は部下と不倫をしていた。
リク…24・5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手
家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と
海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、
川太と海ちゃんが、娘の渚ちゃんに
不倫を打ち明けた日の翌日。
翌朝、海ちゃんがぼんやりと
リビングで携帯を見ていたら
お義父さんから、
電話がかかってきた。
海ちゃん「……」
どんな話でも
明るい話題なわけがないので
この電話に出るのは気が重い。
海ちゃん電話
「…はい、、、」
川太の父電話
「あぁ、、いつも朝早くにすまんな。
昨日、あいつが帰ってきて
色々話したから、、」
海ちゃん電話
「…わざわざ報告のために
連絡くださったんですね、、
ありがとうございます。
川太の父電話
「渚は、、どうだ、、大丈夫か、、」
海ちゃん電話
「いや、大丈夫とは言えません。
相当なショックを受けてます。
ただ、本人は後から知るよりも
話してくれて良かったと
言ってますけど・・」
川太の父電話
「そうか、、ほんと・・
なんてことをしでかしたんだろうな
あいつは・・」
海ちゃん電話
「それで・・本人(川太)は
なんて言ってましたか?お義父さんに」
川太の父電話
「取り返しのつかないことをした
って言ってたよ。
どうやって
信頼関係取り戻したらいいのか
わからないって。バカだよな。
そんなもん、戻せるわけないよな。」
海ちゃん電話
「そうですね、、渚は自分より
下の2人のことを心配してましたけど
相当傷ついてると思います。
昨日は寝るまでずっと、
泣きじゃくってましたから。
・・・こんなことご報告したら
きっとお義母さんには
だから話さなきゃ良かったのよって
言われるかもしれませんけどね・・」
川太の父電話
「まぁもう、母さんのことは
気にしないでくれ。」
海ちゃん電話
「色々ご配慮いただいて、
ありがとうございます。
渚もこれから色々考えて
パパとの関係性とか距離感とかは
自分で考えていくんだと思います。」
リビングで話していると
母親が起きてきた。
海ちゃん電話
「あっ、じゃあまたあの、、
後ほどおかけしますので」
川太の父電話
「えっ、あぁそうか。わかった。
じゃあまた、朝早くから
すまんかったね。」
この電話はきっと
川太の報告というより
お義父さんの方が、渚ちゃんの様子が
知りたかったのだと思う。
海ちゃんの母
「海、こんな朝早い時間から電話?」
海ちゃん
「えっ、あぁ。うん。ちょっとね。
それよりあのさ」
その時
海ちゃんの母
「ん」
2階の奥から、ドドドドと
人が走る大きな音が聞こえてきて
それが次第に近づいてくる。
海ちゃん
「・・渚?渚が走ってる??」
海ちゃんの母親が目を合わせて
何事かと驚いた時。
渚ちゃん
「ママっ、あやちゃんが、、、
知ってた、、、」
海ちゃん「えっ」
その時、渚ちゃんが
お義母さんもリビングにいると気づいて
ハッとした顔をする。
海ちゃんの母
「どうしたの?何を知ってたの?」
渚ちゃん
「いやっ、えっと。
おばあちゃんごめん、
ママのこと借りるね!
ママ、部屋に来て!!」
渚ちゃんがかなり
焦った顔をしていたので
海ちゃんは急いでその後をついていき
2階の部屋に入った。
※ 今日中にこのお話の続きを更新します。
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