登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

 

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

 

 

 

もう1時間近いやりとりを

誠と美波が続けていた時

女上司がやってきて

2人のことを一喝した。

 

誠はこれで、助かったとすら思った。

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、誠はこの流れを全て

舞香さんに電話で伝えた。

 

出たくないという気持ちと裏腹に

どうなったのかは知りたいし

隠されているよりはもう、

ここまで全面降伏でなんでも

ベラベラ話すようになったことは

今後、あらゆる場面で

証拠や証言が必要なときに

役に立つとも思う。

 

 

 

 

誠電話

「そんなわけで、、

 辞表も出したから

 これから転職先を探すよ。」

 

 

 

舞香さん電話「・・わかった。」

 

 

 

 

誠電話

「決まったらまた、

 電話してもいいか。」

 

 

 

舞香さん電話

「・・・・・・基本的には今後は

 弁護士さんを通して話したい。

 

 もう、、考えるのも

 あなたに関わる新しい情報を聞くのも

 結構疲れてる。

 

 私は私で、

 日菜との生活についてとか

 この家のことについてとか

 考えないといけないから。」

 

 

 

ひとまず先に、離婚したい。

 

 

 

舞香さんは

ずっとそう思っていたが

今後他の女たちに

慰謝料を請求するにあたり

離婚していないままの方がいいとか

色々ありそうなので、

そこは急がないことにした。

 

 

それから数日間の間に、

舞香さんは3名の弁護士に会った。

 

 

その前に、父親の紹介などで

すでに2名の方に会っていたが

自分の気持ちが滅入り過ぎていたことも

関係しているのか、

どの方もピンと来なかった。

 

探す気力もなかったので

ピンとこない中で選ぼうとしていたら

無理して決めない方がいいと

姉の助言もあり、心機一転

自分で探し始めたのだ。

 

 

 

1人目は淡々と法律に基づいて

話を進める男性。

 

2人目は、舞香さんに思いっきり

感情移入しまくりの

ベテラン女性。

 

3人目は、淡々とはしているが

舞香さんのペースに合わせ

代案も出しながら話してくれる男性。

 

 

 

 

淡々と話を進める1人目の方は

もう最初から、合わないと感じた。

 

自分に感情移入しまくりの弁護士さんは

それはそれで非常にありがたかったが

1つずつ弁護士さんの方の気持ちや体験談を

全て話しながら進めてゆくので

説明に時間がかかって

今後疲れてしまいそうだと思った。

 

 

そんな中で、3人目の方と

相性がいいなと思えたのだ。

 

 

 

やはり弁護士さんというのは

紹介だけで決めるより

多少面倒でも、自分で直接会って

違和感のない人に決めるのがいい。

 

 

 

 

そんなことさらに数日続けていた時

 

 

 

 

 

舞香さん「あっ、、、」

 

 

 

携帯の画面を見ると、

アンナのご主人だった。

 
 
 
もしかして、、DNA鑑定の結果が?
 
 
 
 
舞香さんは、急いで電話に出る。
 
 
 
 
舞香さん電話
「あのっ!!もしもしっ!!」
 
 
 
 
 
アンナの元夫さん電話
「・・・うぅ、、、、」
 
 
 
 
電話越しに、泣いている。
 
 
 
 
やっぱり、、
 
 
 
舞香さん電話
「結果、出たんですね!?
 そうなんですね!!?!!」
 
 
 
 
アンナの元夫さん電話
「はい、、うぅ、、、」
 
 
 
 
 
どうして泣いているの?
 
 
どっちなの?
 
 
 
 
 
アンナの元夫さん電話
「・・僕は、、
 
 
 
 父親でした。
 
 
 私の、子供でした!
 
 うぅ、、、」
 
 
 
 
 
舞香さん電話
「うぅ、、、
 
 
 
 よかった、、、
 
 ほんとうによかったですね!!」
 
 
 
 
 
元夫さんと舞香さんはしばらく
電話越しに泣いた。
 
 
 
 
 
元夫さん!!
 
 
 
 
よかったね!!!!
 
 
 
 
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