登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。（春香さん）
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
アンナ…現在香港に住むシングルマザー
元夫（正木）と誠は野球観戦友達。
元夫はメディアにも少し顔を出したりする
業界では有名人。
しかしアンナキッズは、元夫との子供ではなく
それを元夫は知らない。
キッズは誠のことを「パパちゃん」と呼ぶ。
小池・・・元夫（正木）さんの旧友で
ビジネスパートナーでもある。しかし過去には
アンナと不倫していた可能性が・・・？
美波はこともあろうに
まぁまぁな会社の規模の
誠のいる部署に、一斉メールで
自分も関わっている不貞行為を
皆様にお知らせした。
女性上司と電話を切った後
腹が立った誠は
直ぐに美波に電話をかける。
とはいえもう、
こんな自爆メールを送る女だ。
もしかしたら、
電話には出ないかもしれな
美波電話「はい。」
出るんかい。
誠電話
「今、部長から
メールのことを聞いた。
俺はまだ見てない。」
美波電話
「へぇ、部長から電話あったんだ。」
電話したのは誠からだが
それは言わなかった。
誠
「どういうつもりだ？
自分でそんなメールして
前のこともあったのに
（※同じ会社の上司との不倫）
今度こそ解雇されるぞ！」
美波電話
「どうせされると思ってたから
私だけが解雇されるなんて
理不尽だと思って！」
誠電話
「は？だから俺を巻き込んだのか？」
美波電話
「もう私は、この会社に未練ないし。
さっきから返信メールで何人か
どういうこと？って連絡来てて
なんて返そうかなー。」
誠電話
「君がこの会社に未練がないことに
俺は関係ないだろ！！」
美波電話
「は！？誰のせいでこんな
めちゃくちゃになってるって
思ってるの？」
誠電話
「そりゃあ俺だって悪いけど
この会社で元々、別の上司と
不倫してたのは君だろ！？」
美波電話
「そんな私でもいいって言って
結婚をしようとしたのは
あなたでしょ！！
じゃあどうして、結婚したいとか
そんなこと言ったのよ！
だって奥さんに離婚したいとまで
ちゃんと言ったんでしょ？！」
それは言った。
もう、誠は最初からそう言ってた。
美波もひっちゃかめっちゃかな女だが
誠が怒る権利もない。
誠電話
「・・俺の人生、終わらせたいのか・・？」
美波電話
「違うよ！一緒に始めようとしたのに
あなたの方から
去ろうとしてるだけでしょ。」
まぁよく考えてみたら美波の方は
最初から一貫して、誠と
一緒になりたいという気持ちは
何も変わってないわけだ。
誠電話
「どっちにしても、、
まずは会社での俺の人生は
今日で終わった、、
今から社長のところに行ってくる。
もう何も隠すこともないから
洗いざらい話してくるよ。
君だってそれが、覚悟の上だろ。」
美波電話
「まぁね、私社長のこと
あんまり好きじゃなかったし。
この後私にも、連絡来るのかな。
今さ、ちょっと外に出てるけど
メールしてから誰も私に
話しかけてこないんだよね。」
誠電話
「・・・じゃあ、、、
俺は一旦会社に戻るから・・」
そうして電話を切ろうとしたその時
美波電話
「今夜会える？」
誠電話
「は・・・？もう、、
何言ってるんだよ、、
会うわけないだろ・・」
美波電話
「えー、退職祝いしようよー。
これから社長と話すんなら
その内容も聞きたいし。」
誠電話
「・・・」
誠はそのまま、電話を切った。
そして会社に戻りながら
舞香さんにLINEを送った。
誠LINE
「今日、、仕事を辞めることに
なるかもしれません。」
舞香さんはすぐにそれを読んだが
別に驚きはしなかった。
