登場人物
海ちゃん…18歳の時に出会った親友。
今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。
長女はもう高校生。その下に次女ちゃんと
弟くんがいる。
川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。
と、誰もが思っていたが、実は部下と不倫をしていた。
リク…24・5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手
家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と
海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、
長女と話をしてリビングに戻ると
川太が泣いていた。
海ちゃんは一気に腹が立って
海ちゃん
「なんであなたが泣いてるの?
泣きたいのはこっちなんだけど!」
と、子供達には聞こえないように
声を押し殺して叫んだ。
そんなわけで、
① 逃げる
② なぜお前が泣く!と怒る
③ 一緒に泣く
④ 生あたたかい目で見守る
答えは②番でした。
④が多かったように思いますが
今の海ちゃんの精神状態は
生あたたかい目で見守れるほど
冷めた目状態でも
いられなかったらしいのです。
川太
「だから、、俺ってほんと
情けないなって思って・・」
海ちゃん
「そんなわかりきったこと
言わないでくれる?
何度も言うけど
泣きたいのはこっちだから。
叔母さんのことがあったから
一瞬帰ってきてもらったけど
数日経ったらまた
出て行ってもらうから。
結局なし崩しにお義父さんたちには
何も話せてないだろうから。」
川太
「・・・・海ちゃん、、
今回のことで本当に
家族がどれだけ大切なのか
思い知ったんだ・・・
だからお願いだから
チャンスをくれないか?」
海ちゃん
「なんの?今回のことがないと
家族の大切さがわからないの?
あなたが一体
何を言っているのか
さっぱりわからないのよ。
もう全然私たち
通じ合ってないの。
今日どこに行ったのかも結局
ドライブとか言って
うやむやにしたままだしね。」
川太
「だって本当に、、
特に目的地なんかなかったんだ。
うやむやにしたんじゃなくて
彷徨うように走ってただけだ。」
海ちゃん
「こんな時に、そんな
疑われるような行動して!
それがもう
信じられないって言ってるの!」
海ちゃんは泣きながら
自分の部屋に戻った。
寝室では次女ちゃんと弟くんが
先に寝息を立てて寝ていた。
本当は川太も同じ寝室だが
さすがにその部屋には
今日は入ってこなかった。
夜はほとんど眠れず
翌朝早くにリビングに行くと
川太がソファーで寝ていた。
その顔を見て、また腹が立ったが
海ちゃんは川太を起こし
寝室に行くよう促した。
◆
それから海ちゃんはリビングで
1時間くらいかけて長文を作り
私に昨日の流れを教えてくれた。
私がそれに気づいたのは
朝の8時くらい。
まずは叔母さんのことについて
お悔やみの言葉を送りつつ
私LINE
「リクのことがそんなに気になるなら
今からリクに電話をして
(昨日、主人がそちらに
伺った件ですが)
って言ってみなよ。
もし昨日リクのところに
行ってなければ(は?)
ってなるし
行ってたとしたら(は!)
ってなるでしょ。」
海ちゃんLINE
「だけど、、私の電話からで
電話に出るかな。
出ない可能性もあるよ。」
私LINE
「そうかな、ああいうタイプは
電話なんてかかってきたら
海ちゃんが何をいうのか
知りたいタイプだと思うけどな。
それにもし無視するなら
それはそれでまだ
やましいっていう気持ちがあるんでは?」
海ちゃんLINE
「そっか、、そうだね、、まだ
朝早くて寝てるかもしれないから
あと1時間くらいしたら
電話かけてみる。
ごめんね、結局毎日
LINEしちゃってるわ、、」
私LINE
「私が毎日海ちゃんに
LINEしてた時期もあるでしょ。
そんなのお互い様だから。」
私とのLINEを終え、
子供達は起きてきたが
川太はまだ寝ているらしい。
朝の9時ごろ海ちゃんはリクに
電話してみることにした。
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