「少なくとも今の海ちゃんには

 その石より私の方が

 守る力があると、判断しました。(ドヤ)

 

 

 

本心だが、自分でもちょっと

ドヤってしまった感満載だぜ、と

思っていたその時。

 

 

 

海ちゃん

「・・・うぅ、、、」

 

 

画面越しに、海ちゃんが泣き出した。

 

 

 

 

スピ子

「うぅ・・・・」

 

 

なんでお前が泣く!!

 

 

 

東京と地元でネットを繋いで

遠隔で2人を泣かせているこの状況

一体なんなのだ。

 

 

 

「・・・・・あのー、、」

 

 

海ちゃんが泣いたのは

なんとなくわかるけれども

 

 

 

 

「スピ子さんは一体、、、なぜに

 泣いていらしゃるのでしょうか。」

 

 

 

スピ子さん

「私、、私には、、、

 

 何もないんです・・・」

 

 

 

 

「??どういうことですか?」

 

 

 

スピ子さん

「確かにパンダさんのおっしゃるように

 私、、子供が大きくなってきて

 これからどんどん

 自分の手を離れて行くんだなって思ったら

 この先私自身は、

 どんな生き方をしたらいいのか

 わからなくなって、、

 

 ペラペラペラペラ

 

 ベラベラベラベラ」

 

 

 

 

待て待て待て待て待て待て。

 

 

 

長い。

 

 

 

ナイル川見つめてるのかとおもた。

 

 

 

「あのつまりっ!!まとめると

 

 

 スピ子さんも色々悩んだ末に

 海ちゃんに今回の話をした、

 ということですよね。」

 

 

 

 

スピ子さん

「まぁ、、

 

 

 

 

 そうですね・・・」

 

 

 

 

 

そうか、認めたか。

 

認めること、出来たか。

 

 

 

 

 

「じゃあもう、

 結論出てるじゃないですか。」

 

 

 

 

スピ子さん「え、、」

 

 

 

「スピ子さんはそのすごい先生に

 気合いとか念とか 入れていただいた

 高いパワーストーンを買っても

 

 

 結局心は、救われてないんです。」

 

 

 

スピ子さん「・・・・」

 

 

 

 

「誰かのことを助けたいなら

 その人からお金を取ることは

 やめた方がいいです。

 

 そして自分が救われてない時に

 人を救おうとするのも

 多分ダメだと思います。

 

 だって不幸せそうな占い師さんに

 占ってもらいたいですか?」

 

 

 

 

スピ子さん

「・・・・・・うぅ、、、

 

 

 私には、パンダさんみたいに

 止めてくれる友達も

 話を聞いてくれる友達も、、」

 

 

 

 

「ちょいちょいちょいちょい

 

 

 待ってください!!今

 

(私にそんな友達はいないんです)

 

 って、言おうとしましたか?」

 

 

 

スピ子さんが、ハッとした顔をして

海ちゃんが少し、悲しい顔をした。

 

わかっていそうだったので

それ以上私も、解説するのをやめた。

 

 

 

 

スピ子さん

「海ちゃんごめんなさい、

 そんなつもりで言ったわけじゃないよ!

 

 私、、ほんと違うの、、

 

 本当に辛いことは、、誰にも話せなくて、、

 だってそんなこと相談されても

 迷惑かけるって思ったから・・・

 

 だから、身近ではない

 パワーストーンの先生に色々話してたら

 どんどん自分のことを聞いてくれたから

 それで・・・」

 

 

 

 

「そりゃあ、50万円とか

 100万円払ってくれる人の話だったら

 聞いてくれますよ。

 

 でもスピ子さん、本当に辛かった話

 多分海ちゃんなら

 

 お金なんて払わなくても

 一緒に号泣して聞いてくれますよ。

 海ちゃんは、そういう人じゃないですか。

 

 そんな人から、お金取るんですか?」

 

 

 

 

スピ子さん

「うぅ、、うぅぅ、、

 

 

 海ちゃん、ごめんなさい、、

 

 

 ごめんなさい、、

 

 

 

スピ子さんが泣き崩れて

画面から見えなくなるくらいだった。

 

 

 

 

 

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