登場人物

 

海ちゃん…18歳の時に出会った親友。

今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。

長女はもう高校生。その下に次女ちゃんと

弟くんがいる。

 

川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。

と、誰もが思っていたが、実は部下と不倫をしていた。

 

リク…24・5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手

 

家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と

海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、

 

 

 

 

川太より、お義父さんの方から

先に電話がかかってきて

 

母親の作ったご飯を食べて

お風呂に入っていることに

なんだかモヤモヤする海ちゃん。

 

 

こっちは子供のことに必死で

やっと深夜に自分の時間で

食事も喉を通らないというのに。

 

 

 

お義父さんとの電話を切ったあと

これからの不安が多過ぎて

パソコンを開き、これからやるべきことを

書き出してみたりもするが

何をどうしたらいいのかわからない。

 

この日、川太から連絡がないが

すがってこないのも腹が立つし

多分連絡が来たらきたで

腹が立ったのだろうし

 

もう、全てがぐちゃぐちゃだった。

 

 

 

 

 

翌朝、長女はまた朝から

友達と出かけると言って楽しそうだ。

 

 

長女

「明日さ、⚪︎⚪︎に行きたいんだけど

 パパ送っていってくれるかな。」

 

 

海ちゃん

「そこならママが送って行くよ。」

 

 

長女

「え、いいの?ママ夕飯とか作ってて

 大変だと思ったから。」

 

 

 

海ちゃん

「大丈夫。パパちょっと明日も

 帰ってこれないかもしれないから。」

 

 

 

長女

「そうなんだ、いつまで?」

 

 

 

海ちゃん

「うーん、いつまでだろう。

 あとで聞いとくね。」

 

 

 

長女「オッケー」

 

 

 

長女は、父親とべったりという

関係でもないのだが

いわゆる反抗期というものはほとんどなく

川太と程よい関係でいる。

 

最初に、長女に話すべきだろうか。

 

 

また、ため息が出る。

 

 

 

するとまた、お義父さんから電話が鳴る。

まだ9時にもなっていない。

 

 

 

海ちゃん電話

「・・はい・・」

 

 

お義父さん電話

「あぁ、朝からすまんね。」

 

 

海ちゃん電話

「どうされましたか?」

 

 

お義父さん電話

「朝起きたら、川太がいないんだ。

 そっちに行ってないか?」

 

 

海ちゃん電話

「えっ?何時からいないんですか?」

 

 

お義父さん電話

「それがわからんのだよ。

 わたしは6時くらいには起きて

 リビングにいたんだがな、

 川太は昨日2階の部屋で寝てたんで

 何時に寝たか何時に起きたかも

 知らないんだよ。

 

 それで母さんがさっき

 朝ごはんは食べるのか聞きに

 2階の部屋に行ったらいなかったんだ。」

 

 

 

 

海ちゃん電話

「…そんな、、

 うちには来てません…」

 

 

 

 

もしや、リクのところ?

 

そうじゃなければ、一体どこ?

 

 

 

お義父さん電話

「そうか、、

 何度か携帯に連絡してるんだが

 繋がらないんだよ。」

 

 

 

 

 

海ちゃん電話

「じゃあ私からも連絡してみます。」

 

 

 

 

お義父さん電話

「あぁ、、そうしてみて欲しい。

 

 ただ、、

 

 

 海ちゃん、本意ではないかもしれんが

 何があったのか海ちゃんから

 話してもらえないか?

 

 わたしらもわけがわからんままで

 もう、皆が心配で仕方ないんだよ…」

 

 

 

 

お義父さんの声が、

とても悲しそうだった。

 

 

 

 

 

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