登場人物

 

海ちゃん…18歳の時に出会った親友。

今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。

上の子はもう高校生。

 

川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。

と、誰もが思っていた。

 

リク…24,5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手

 

家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と

海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、

 

 

 

私はリクに、この先もし

川太と結婚出来る将来があったとしても

それなら最初からお金の苦労もあるので

その覚悟はあるんかい?と伝えたわけだが

 

 

 

リク電話

「そしたら、、私が頑張って稼ぎます。

 

 私、経済的に

 男の人にだけ頼るような

 専業主婦にはなりたくないんです。」

 

 

 

とのこと。

 

 

なるほど?そうかい。

 

 

 

私電話

「川太さんが、結婚相手には 

 専業主婦になってもらいたいと 

 そう思っててもですか?」

 

 

 

リク電話

「うーん、そんなこと思ってますかねぇ。

 だって普段から彼は

 

(やっぱり外で働いてる女性は

 話題の種類が豊富だし

 子供のこと以外で話せるっていいよね)

 

 って言ってますよ。」

 

 

 

海ちゃんが、川太を睨む。

 

私もすぐに、

川太に話を振ってしまいたくなったが

ここでは私と二人で話しているテイなので

我慢我慢。

 

 

 

私電話

「そうですか、

 つまりあなたも川太さんも

 

 専業主婦は男の人に頼っていると

 そういう考えの持ち主ですね。」

 

 

 

リク電話

「でも実際そうですよね。

 ご主人が働いてくれないと

 経済的に自立出来てないんですから。」

 

 

 

私電話

「世の中の家庭は知らないですけど

 少なくともここの家は

 

(男の人が専業主婦に頼っている)

 という状態ですよ?

 

 っていうか結婚とか出産って

 それもお互い理解した上で

 二人で決めて歩んでるんです。」

 

 

 

リク電話

「でも、じゃあ川太さんはなんで

 私と付き合ってたんですか?」

 

 

 

 

私電話

「それは、この人が!!」

 

 

 

 

アホだからです!

 

と、言いかけて一応やめた。

 

 

でも、本当にいいそうだった。

 

 

 

 

海ちゃんがそのことを察して、私のことを

泣き笑いみたいな顔して見ている。

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

川太電話

「もう、、いいですよ、パンダさん。

 すいません、自分で話します。」

 

 

 

リク電話「えっ」

 

 

 

川太が口を開く。

 

 

 

リク電話

「やっぱり聞いてたんじゃん!!」

 

 

 

川太電話

「いや、、聞くつもりなかったけど…

 本当に、、悪かった。

 

 リクさんのことは仕事を通して

 頑張ってるなとか、可愛いなって

 思ってしまって・・・

 

 でも・・やっぱり結婚となると

 まだまだ君は若くて、夫婦として

 子供が大きくなったら

 その時はこの先の人生を一緒に・・

 なんてことを思うには、、

 ・・想像つかないんだ。

 

 さっきのやり取りを聞いていても 

 そう思う・・・

 

 結婚って、自分が専業主婦になりたいとか

 働きたいとかそういうことだけで

 決められないというか、、

 そういう話じゃないんだよ。」

 

 

リク電話

「でも、そういう話もしたでしょ。」

 

 

 

川太電話

「そうだね、、タラレバで話すと

 もちろんそうなんだけど・・・

 

 だから全部ごめん、、

 俺がバカだったんだよ・・・」

 

 

 

リク電話

「そんな、、、こんな状態で私、、 

 仕事どうしたらいいんですか!

 

 辞めろって言ってるんですか?」

 

 

 

 

川太電話

「そんなこと、誰も言ってないよ・・」

 

 

 

リク電話

「でも、今の仕事続けてる限り

 毎日顔合わせるじゃないですか!

 

 行事もいっぱいあるし、、うぅ、、」

 

 

 

 

リクがまた、さめざめと泣き始める。

 

 

どうしてこんなにずっと

人のことばかり、責め続けられるのだろう。

 

 

 

 

 

 

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