登場人物

 

海ちゃん…18歳の時に出会った親友。

今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。

上の子はもう高校生。

 

川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。

と、誰もが思っていた。

 

リク…24,5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手

 

家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と

海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、

 

 

 

川太の携帯からリクに電話をかけて

 

一応川太からは、別れて欲しいと

伝えたりはしたものの

リクは納得したようなしてないような

曖昧な返事をして、電話を切った。

 

 

 

それから5分後。

 

 

 

ピーン

 

 

 

川太の携帯にLINEが入る。

 

 

 

 

リクLINE「・・・・」

 

 

 

点が4つ。

 

 

 

「ね。こういう感じのこと

 やると思ったけど。」

 

 

 

海ちゃん

「これって、連絡してってことよね。」

 

 

 

「うん、本当はもっと

 入れたいことがあったと思うけど

 海ちゃんが読んでる可能性もあるから

 探りを入れたんだと思う。」

 

 

 

海ちゃん

「なるほど・・それで、どうしたらいい?」

 

 

 

「相手の本音を聞きたいなら

 一人でいるふりして 

 返信してみたらいいと思う。

 

 もう近くに奥さんはいないよって」

 

 

 

海ちゃん

「そっか、じゃああなた、返信して。」

 

 

 

川太

「え、、なんて・・」

 

 

 

海ちゃん

「もういい!私に貸して。」

 

 

 

海ちゃんが川太の携帯を奪い

文字を打ち始める。

川太はもう色々諦めているので

別に止めることもしない。

 


 

 

海ちゃんが代わりに文章を作って

返信をする。

 

 

 

 

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海ちゃん【川太のふり】

 

 さっき電話を切った後

 もう妻が話してくれなくなったから

 今、自分の部屋にきたよ

 

 

 

海ちゃんが送ったLINEは

すぐに既読になり

そしてすぐに返信が来る。

 

 

リク

 

じゃあ、今一人?

LINEしてても大丈夫?

 
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海ちゃん【川太のふり】

 

大丈夫だよ。

 

リク

 

さっきの電話、すごく驚いた。

今日、急に奥さんにバレたの?

 
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海ちゃん

「パンダ、どうしようか。

 今日ってことにする?それとも

 もうずっと前からってことにする?」

 

 

 

「この先、二人が会社で話しをするんなら

 きっとそういう小さい嘘は

 彼(川太)が覚えてなくて

 

 でも女子は覚えているもんだから

 ひとまずここは

 本当のこと書いた方がいいと思う。」

 

 

海ちゃん

「なるほど、わかった。」

 

 

 

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海ちゃん【川太のふり】

 

本当は数日前からバレてたみたいで

今までのやり取り見られてた・・

 

リク

 

えっ?私たちのやり取りを?

・・それは、、そんなの見られたら

奥さん怒るの当たり前だよ・・・

 

どうして今までのやり取り

消してくれなかったの?!

 
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自分の夫が、ここまで歳の離れた子に

こんな言われ方をしているなんて

何と情けない。

 

 

海ちゃんは川太の代わりに

LINEをしていることが辛くなってきた。

 

 

 

海ちゃん

「パンダ・・ちょっと

 代わってもらっていいかな、、」

 

 

「わかった。」

 

 

そんなわけで、私に交代。

 

 

 

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私【川太のふり】

 

バレるとは思わなかったんだ。

 

 

川太

「・・・・・・・・・」

 

 

 

私が打った文章を見て、

川太があからさまに

落ち込んだ顔をするが

そんな顔をされても、何も思わない。

 

 

リク

 

じゃあ私たち、本当にもう終わりなの?

本当にそれでいいの?

 
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私【川太のふり】

 

それは・・奥さんにバレた以上

どうしようもないよ・・

 

 

 

川太が言いそうなことを打ってみる。

 

 

 

すると

 

 

リク

 

それってもう、私のこと

好きじゃなくなったってこと?

 

あんなに好きだって言ってくれたのに?

 
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海ちゃん

「・・そんなに好きだって

 言ってたんだ・・・」

 

 

 

川太

「・・・・・それは、、

 

 

 本気っていうことじゃなくて

 こういう関係を続けるために

 言ってしまっただけだから・・・」

 

 

 

「・・じゃ、その言葉そのまま打ちますね。」

 

 

 

川太

「待って!!その言葉は、、

 

 わざわざそのまま打つことは

 しなくても・・・」

 

 

 

 

「・・・はい?まだ彼女に

 いい顔したいですか?

 

 その発言がどれだけ今

 海ちゃんのこと傷つけてるのか

 わからないですか?」

 

 

 

この男、本当にあんぽんたん。

 

 

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