登場人物
海ちゃん…18歳の時に出会った親友。
今は結婚して県外におり、3人の子供を育てている。
上の子はもう高校生。
川太…海ちゃんの夫。温厚で優しそうで家族想い。
と、誰もが思っていた。
リク…24,5歳、海ちゃんの旦那の部下で不倫相手
家族仲、夫婦仲がとても良い夫婦と
海ちゃん本人も思っていた、しかし夫の本性は、、
歳の離れた会社の部下と
現在進行形で付き合っていた
海ちゃんの夫、川太。
川太電話
「うぅ・・・うぅ、、、
リクちゃんごめん・・・
別れて欲しい・・・」
川太が泣いてることにイライラしながら
電話を聞いている私と海ちゃん。
すると
リク電話「うぅぅ・・・」
こっちも泣くのかよ!!
海ちゃんも、川太もリクも
右見ても左見ても中央の携帯見ても
全員泣いてるっ!!!
なんそれ!!
と、一番部外者の私がキョトン状態。
私電話
「あの・・・特に川太さん。
泣かないでちゃんと話してください。
泣いている意味がわからないです。」
川太電話
「すいません、、勝手に涙が・・」
男の涙は、武器にはならない。
むしろイライラの着火剤になる。
私電話
「ではリクさん、リクさんは
川太さんと今後どうなろうとして
付き合っていたんですか。」
川太が面倒なので、リクに話を振ってみる。
リク電話
「どうなろうって・・私はただ純粋に・・
好きになっただけで・・
それがたまたま、奥さんがいて
奥さんも素敵な方なので
それがすごく苦しくて・・
いつも、もうこの関係を
辞めようとも思ってましたし
でも好きだから、諦められないとも
思ってました・・・」
海ちゃん電話
「リクさん・・あなたは会社の集まりで
私にも子供達にも
すごく良くしてくれてましたよね。
どんな気持ちで、私たちに
近づいてたんですか?」
海ちゃんがたまらず声を上げる。
リク電話
「どんな気持ちで・・・それは、、
私は川太さんのことが好きですけど
だからってお子さんと奥さんに
恨みがあるわけではなかったので・・」
当たり前やん。
勝手に恨まれてたまるか。
リク電話
「だから、どうしたらいいのかなって
ずっと思ってました・・
苦しかったんです・・・」
多分ここでリクが強気に話しても
泣いてさめざめ話しても
どちらも受け入れられないことは
わかりきっている。
けれど海ちゃんも、聞かずにはいられない。
海ちゃん電話
「苦しかった?・・
人の家族を傷つけておいて
しかも、、子供たちの顔も知ってるのに、、
私たちを苦しめてるのは
あなたなんですよ!?
苦しかったなら、始める前に
やめたらよかったじゃないですか!」
リク電話
「でも!!それを始めたのは
川太さんです!!
やめたらよかったなら、
川太さんの方がちゃんと
断ればよかった良かったじゃないですか!
奥さんとお子さんがいるのに
ブレーキかけられなかったのは
私だけのせいですか?うぅ・・・
本当にお子さんと奥さんのことを
愛しているならば、
こんなことしないですよね!!」
海ちゃん電話
「・・・・・・・・・・」
悔しくて、悔しくて悔しくて
言い返してやりたいが
海ちゃんは、言葉にならない。
だってそれは、リクの言う通りだから。
本当に家族を愛していたなら
こんなことはしない。
私電話
「川太さん。今の言葉を聞いて
どう思いますか。
本当に家族のことを愛しているなら
こんなことはしないって
言われてますよ。
合ってますか?」
川太
「・・・うぅ、、それは違う・・
海ちゃんのことも、
家族のことも・・・
愛してます・・うぅう・・」
お願いだから、まずは一回
泣かずに普通に話してくれ。
全然会話が進まないから。
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