登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

アンナ…現在香港に住むシングルマザー

元夫と誠は野球観戦友達。

元夫はメディアにも少し顔を出したりする

業界では有名人。

しかしアンナキッズは、元夫との子供ではなく

それを元夫は知らない。

キッズは誠のことを「パパちゃん」と呼ぶ。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきて色々暴露を始める。

 

 

 

5枚目の写真は、誠と

アンナとアンナキッズが

ホテルに入って行く写真だった。

 

 

 

絶句した舞香さんに最初に

声をかけたのは紗栄子だった。

 

 

 

紗栄子電話

「すいません。この日これ以上

 探偵に張り込んでもらったら

 朝までになった場合

 金額が跳ね上がるので、

 

 この日の尾行は1時間ほど

 外で待ってもらったあと

 打ち切ってもらったんです。

 

 だからもしかしたらこの後、

 ご主人はすぐにホテルを 

 出たかもしれませんけど…」

 

 

 

舞香さんの姉

「いや、、1時間出てこなかったなら

 多分その後もすぐには

 出てなかったと思いますよ、、

 ね、舞香・・」

 

 

 

 

 

舞香さん電話

「・・・そうだね、、

 

 

 私ってさ、

 ほんと何も知らなかったんだね。」

 

 

 

画面越しに舞香さんが、

椅子にもたれかかる。

 

 

 

 

舞香さん電話

「毎日子育てして、夜になったら

 当たり前に子供を寝かしつけて

 一緒に寝て、朝起きて

 子供の準備して・・・

 

 そんな繰り返しで生きてるけど・・

 それが当たり前で、何の疑問も

 持ってなかったんだけど」

 

 

 

舞香さんの姉電話

「そんなの当たり前だよ。

 私だってそう思うよ。」

 

 

 

舞香さん電話

「だけど夫は!!

 

 私が夜に子育てしたり

 寝てる間にも、自分は好きに

 飲みに行ったり、女と会ったり

 女の子供と会ったりしてたんでしょ?

 

 この人は、家族なの??

 全然同じ生活をしてない、、

 

 しかも、、

 この人の調査報告書見てたら

 ちょっと忘れちゃうけど

 この他にもっといろんな女と

 遊んでたって、、、

 

 気づかなかった私が

 あまりにもバカすぎない?」

 

 

 

舞香さんの姉電話

「あんたがバカなわけないでしょ!

 バカなのは、不倫している男と女!

 その一択!!」

 

 

 

 

紗栄子が俯く。

 

 

そうね、あなたもその一員だもんね。

 

 

 

 

私電話

「紗栄子さん、つまり

 この日の調査報告書は

 ここまでですか。」

 

 

 

紗栄子電話

「はい、この次の日は

 何時に出てくるか

 見当もつかなかったので、、」

 

 

 

私電話

「そうですか・・」

 

 

 

紗栄子電話

「あっ、でもこの写真の最後に

 探偵の補足事項がありますが

 歩いている時の尾行で

 次に会う日がわかったんです。

 

(明後日何時に終わる?

 会社まで迎えに行くね)

 

 っていう会話をしているので。

 

 その日は彼、午後から有給取ってます。」

 

 

 

 

舞香さん電話

「えっ、、」

 

 

 

紗栄子電話

「だからその日にも、

 尾行はしています。」

 

 

 

紗栄子よ、、あなた本当に

尾行にいくら使ってたの??

 

妻でもないのにこの執念、

怖くなってきた。

 

でも、助かったとも言える。

 

 

 

紗栄子電話

「お昼から会ってるのでまた子供は

 シッターか誰かに預けたのか

 一緒じゃなかったです。

 

 アンナが会社までタクシーで向かって

 そのまま彼は、そのタクシーに

 乗り込んでました。」

 

 

 

舞香さん電話

「タクシーって、、

 

 探偵の尾行は一体・・・」

 

 

 

紗栄子電話

「車でやってもらってます。

 探偵って、自転車・車・歩きと

 いろんな人がスタンバイしてるので。」

 

 

探偵って大体そうなんで、ご存知ですよね。

 

 

みたいな顔して話してるけど

普通そんなこと、知らないんやで。