登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきて色々暴露を始める。

 

児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で

誠との関係が判明した。

実家暮らし。その母親が強烈だが

誠はユリに100万円借りている?

 

この場にいる人(5名)

・誠 ・誠の母親 ・舞香さん ・舞香さんの父親

・紗栄子 ・電話の相手 香港にいるアンナ

 

 

誠が原因で、アンナの子供の秘密や

関係性がバレたら、

300万払うという

契約書を書かされている誠。

 

 

その伝え方や言い分に

腹が立って腹が立って仕方ない。

 

電話を切ってお風呂から上がって

勢い任せに体を拭きながら

涙がボロボロ出てくる。

 

 

舞香さん

(なんであんなやつに

 振り回されないといけないの!!)

 

 

着替えて髪の毛も濡れたまま

一旦、昔自分が使っていた部屋に

一目散に進もうと思ったが

 

 

 

日菜ちゃん

「あっ、ママ出てきた!!ママー」

 

 

 

舞香さんを見つけて

ニッコニコの笑顔で

駆け寄ってくる日菜ちゃん。

 

 

 

舞香さん

「ごめん、ちょっとママ

 一旦部屋に・・・」

 

 

 

日菜ちゃん

「あのね、じーじがね

 折り紙すごいよ!上手だよ!!」

 

 

 

曇りのない瞳で、

父が折ってくれた折り紙を

見せにきてくれる。

 

 

 

舞香さん

「あぁ、、本当だね、、

 じーじはね、ママの小さい頃にも

 いっぱいこうやって、折り紙、、

 

 うぅ、、、」

 

 

 

もう、我慢が出来なかった。

 

 

子供の前では

涙なんて見せたくなかったのに

次から次へと涙が溢れてきて

止まらなくなってしまった。

 

 

 

舞香さんの父

「日菜、ママお風呂が熱くて

 しんどくなっちゃったみたいだ。

 

 ちょっと休ませてあげよう。」

 

 

 

日菜ちゃん

「えっ!ママ大丈夫?」

 

 

 

舞香さん

「大丈夫だよ。日菜が可愛いから

 すぐに治っちゃう。」

 

 

 

舞香さんは日菜ちゃんを抱きしめて

涙を引っ込めた。

 

 

 

舞香さんの母

「とにかく一旦、横になっておいで。

 日菜のことは大丈夫だから。」

 

 

 

優しい両親に声をかけられ黙って頷く。

 

そのまま部屋に戻ると、また泣けてきた。

 

 

どうして自分は、こういう夫婦に

なれなかったんだろう。

情けなさと申し訳なさで

本当に苦しかった。

 

 

 

 

 

 

それから15分くらいだが

携帯も何も見ず、ただただぼんやりと

天井を眺めていた。

 

 

舞香さん

「あれ、、私一体…

 まずは何をしたらいいんだろう、、、」

 

 

 

何が何だかわからなくなってきて

ひとまずリビングに行く。

 

 

 

舞香さんの父

「舞香、大丈夫か。」

 

 

 

舞香さん

「うん、日菜のこと寝かしつけたら

 ちょっとお姉ちゃんに電話する。」

 

 

 

舞香さんの母

「寝かしつけなら、母さんがするから

 今しておいで。」

 

 

 

舞香さん

「ありがとう、甘えてばっかりで

 ごめんね。」

 

 

 

 

 

 

そんなわけで舞香さんは

私と舞香さんのお姉さんと

LINE電話で顔を見ながら

グループ通話をすることになった。

 

 

舞香さん電話

「そういうわけで、

 アンナに契約書書かせたって、、」

 

 

 

舞香さんの姉電話

「何それ!ばっかじゃないの?

 

 勝手に書いたのはあいつでしょ?

 舞香には関係ないじゃない。」

 

 

 

私電話

「それに、なんでアンナの都合で

 こっちが気をつけないと

 いけないんでしょうね。

 

 それに普通に考えて、

 元夫さんと舞香さんには

 接点なんか1つもないんだから

 バレるわけがないのに。」

 

 

 

舞香さん

「ほんと、なんで私にそんな、、」

 

 

 

と、そこまで話しながら

3人が同時に同じことを

同じタイミングで思った。

 

 

 

 

舞香さんの姉

「舞香・・・・もしかして

 

 

 

 接点、

 あるんじゃないの?

 

 アンナの元旦那と。」

 

 

 

 

 

 

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