携帯越しに聞こえる、

悲鳴みたいな泣き声が

 

本当に苦しい。

 

 

けれど海ちゃんはその何百倍も

何千倍も苦しい。

 

 

私が泣くな。

 

 

 

 

私は海ちゃんが泣き止むまで

じっと待っていた。

 

 

 

 

海ちゃん

「パンダ…わたし、

 なんにもわかってなかった。

 

 パンダのブログに出てくる方たちを

 ドラマや小説を読んでるみたいに

 大変な人もいるなって、、、 

 そんなふうに見ていたけど

 

 みんな、、こんな、、

 こんな苦しいの、、?うぅぅ、、

 

 みんな、、乗り越えてるんだよね。

 苦しいの、、今だけだよね?」

 

 

 

「そうだね、、少なくとも

 私が関わってきた方たちは

 毎日ゆっくりでも、歩いて歩いて

 今の場所から離れようと前に進んでた。

 

 だけど、そんなにすぐに

 気持ち切り替えたり

 乗り越えることは難しかった。

 

 だから、、、」

 

 

 

海ちゃん

「ゆっくり進む、、?だけど

 

 こんな気持ち抱えたまま

 ゆっくりなんて、、苦しいよ、、

 

 それにね、、私最悪だけど、、

 旦那のこと、心底見損なったのに

 

 他の人たちみたいに

 シングルになって歩き出す勇気が

 全然ないの、、

 

 離婚して一人になるって考えた方が

 不安でどうにかなりそうなの。

 

 私、、ずっと旦那に依存してたって

 自覚もある、、

 旦那は、、そんな私が嫌になったのかな。

 

 会社の部下の子は、よく仕事が出来るの。

 結局、、私といたって

 つまらなかったのかな・・・」

 

 

 

「海ちゃんちょっと待って!

 

 そんなこと考えなくていい。

 

 ・・いや、考えるか、、考えるよね、、

 

 

 ・・考えたいことは

 いっぱい考えていい!!

 だってしょうがないから!!

 

 

 一体何を言っとるんだ私は!!」

 

 

 

 

海ちゃん

「・・・」

 

 

海ちゃんが、

うっすら笑っているのがわかった。

 

 

 

 

「あのね、とにかく。

 

 今は自分を責めないで。

 

 

 ご主人とは、話し合ってるの?」

 

 

 

 

海ちゃん

「話し合ってない・・

 

 お互いこの話は避けてる、、

 でも、今は毎日

 帰るのが早い、、、、」

 

 

 

 

「じゃあご主人は、

 その浮気を辞めようとしてるのかも。」

 

 

 

 

海ちゃん

「そうかもしれないけど

 話し合って、離婚って言葉を

 引き出すのが怖い。」

 

 

 

「・・そうか、、

 

 

 

 ・・じゃあ、、

 

 

 私が一旦ぶん殴ろうか?」

 

 

 

 

海ちゃん

「・・もーーーーーーーーーー。

 

 

 本当にそうして欲しい(涙)」

 

 

 

 

話しているうちに海ちゃんが

だんだんいつもの声のトーンに戻ってきた。

 

つまり、こちらの世界に帰ってきた。

 

 

 

 

マイナス思考に陥って

ドツボにハマっている時

 

自分が立っている場所は

見知らぬ異次元の世界だと

私は思っている。

 

だから、大切な家族や友が

その異次元に行ってしまった時は

こうしてまずは

連れて帰ることにしている。

 

 

 

 

 

この数日のコメント

 

海ちゃんは全部読んでいます。

 

 

暖かい励ましのコメントが

今は身に染みているようですが

 

特に同じような状況だった方の今を伺うと

自分の命を大切にしなければと

弱い自分なりに、

奮い立つと言っていました。

 

 

このブログの皆さんが

海ちゃんの命を救ってくださった

支えてくださっていると言っても

過言ではないと思っています。

 

 

文字の力って、すごいです。

 

本当に、ありがとうございます。