登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきて色々暴露を始める。

 

児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で

誠との関係が判明した。

実家暮らし。その母親が強烈だが

誠はユリに100万円借りている?

 

この場にいる人(5名)

・誠 ・誠の母親 ・舞香さん ・舞香さんの父親

・紗栄子 ・電話の相手 香港にいるアンナ

 

 

 

舞香さんとお父さんはベンチに座り

私とお姉さんに電話をしてきたが

私たちだけで話をしたとしても

その場で何か話が進むわけでもない。

 

 

ただ、やっぱり舞香さんはこれから

粛々と離婚に向けて進みたいという

その意思を聞いたり

 

そのためにお父さんもお姉さんも

全力でサポートをするということを

その時は話した。

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、舞香さんは

実家に泊まった。

 

両親が日菜ちゃんを見てくれている間

一人で湯船に浸かった。

 

 

 

舞香さん

「・・・・・・・・・」

 

 

湯船に浸かり、携帯の画面を

ぼんやりと眺める。

 

 

と思えば今度は、「離婚」

「シングルマザー」「教育費」

など、思いつく限りの言葉を

検索してみたりする。

 

 

 

舞香さん

「はぁ、、私一人で・・・

 育てられるかなぁ・・・

 

 いや、出来る。出来るできる!」

 

 

 

お風呂の中で、独り言。

 

 

周りから見ると舞香さんのご実家は

とても裕福だと思うのだが

 

お姉さん含めて舞香さんたちは

金銭面に関しては本当に

ここぞという時にしか

親に頼まないらしい。

 

 

だから金銭面でも本当に

自分でなんとかするための方法を

一人で考えていたようだ。

 

 

 

その時

 

 

舞香さん

「・・・・・・」

 

 

誠から、電話が鳴る。

 

 

 

舞香さん

「・・・・・・・はい。」

 

 

 

やはり、電話に出てしまう。

 

でも、一人の空間だったからこそ出れた。

 

 

両親が目の前にいたら

無視したのだと思う。

 

 

 

 

「・・・ごめん

 日菜が起きてる時間に、、」

 

 

舞香さん

「今、、お母さんが

 見てくれてるから・・」

 

 

「実家に帰ったのか・・・」

 

 

 

舞香さん

「明日休みだし。うん。

 それで、何の用」

 

 

 

「・・・今日は、ごめん。

 あんなことになって。」

 

 

舞香さん

「今さら謝られても、、、

 何も感じないから、やめて。

 

 それより美波と話したの?」

 

 

 

「いや、、母さんが絶対にもう

 電話に出るなって・・

 着信拒否しろっていうんだけど

 そんなことしたってどうせまた

 うちの部署に押しかけてくるだろ。

 

 もしくは、舞香にかけてくるか・・」

 

 

 

舞香さん

「?つまり、話したの?」

 

 

 

「いや、何度かかかってきてたけど

 

(母さんが起きてる時間は話せないから

 あとで連絡する)ってLINEした。」

 

 

 

舞香さん

「フゥン。それは大変ね。

 ・・それじゃあこの電話、何なの?

 美波になんて言えばいいかとか

 そんな相談なんて

 絶対に乗るつもりないからね。」

 

 

 

「いや、そうじゃない・・・

 

 それよりちょっと、

 大変なことに・・・」

 

 

 

舞香さん

「は?これ以上巻き込まないでよ。

 そっちで勝手に対処して!!」

 

 

 

「まだ、何も言ってないだろ・・」

 

 

 

言わなくても、イライラする。

 

 

 

「アンナのことだけど、、」

 

 

舞香さん

「何よ、、そっち?尚更私

 関係ないから!!」

 

 

 

「いや、、さっき連絡が来て

 

 あいつが、、、

 

 

 舞香とお義父さんと

 うちの母さんと紗栄子

 

 とにかくあの場にいた全員に

 精神的苦痛を与えられたから

 損害賠償請求をするって、、、」

 

 

 

 

は?

 

 

 

あの場に居たみんな?

 

 

 

って誠には、請求しないんですか。

 

 

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