登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。（春香さん）
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきて色々暴露を始める。
児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で
誠との関係が判明した。
実家暮らし。その母親が強烈だが
誠はユリに100万円借りている？
舞香さんが出勤してデスクに着くと
近藤という女性から電話があったと
伝言があった。
一体誰・・？
そわそわして、
全然仕事が始められない。
舞香さん
（新しい女？それとも藤沢美波？
それとも紗栄子・・）
あぁ、全然集中できない。
15分経過したが、
電話がかかってこない。
かかってきて欲しいわけじゃないが
15分後と言ったならそうしてよ、と思う。
それからさらに15分経過した時
後輩
「舞香さん、先ほどの近藤さんから
お電話が入っています。
内線２番です。」
舞香さん
（きた…）
「はい、わかりました。」
舞香さんは、誰にもバレないように
小さく深呼吸をして電話を取る。
舞香さん
「…はい、お電話代わりました。
高崎です。」
電話の相手
「もしもし、誠さんの
奥様ですか。」
この質問は・・・・
舞香さん
「はい、そうですけど。」
電話の相手
「良かった。この番号で合ってた。」
舞香さん
「・・・・はい、、、？」
電話の相手
「あぁ、あの。どうして
誠さんと別れてあげないんですか？」
いやまず、名を名乗れよ。
あまりにも不躾すぎて
ちょっと緊張していた気持ちも
吹き飛んだ。
舞香さん
「…あの、そういったご用件で
突然会社に電話をかけてこられても
お答え出来ないです。
今、仕事中なんですよ。」
電話の相手
「いや私だって仕事中なんです。
でも、仕事にならないんですよ。」
一体何を言っているのか。
舞香さん
「それは私には、関係のないことです。」
舞香さんの口調に、
隣に座っていた男性の後輩が振り向き
キョトンとしている。
電話の相手
「関係ありますよ！私たち、
もう結婚するって決めてたのに
奥さんのせいで
めちゃくちゃなんですよ！」
なんで私のせいやねんこの野郎。
と言いたいが、ここは職場。
そして隣には、キョトン男子。
舞香さん
「…あの、藤沢さんですよね。」
藤沢美波
「はい。」
電話越しでも、
多分太々しい顔してるんだろうなと
そんな雰囲気が伝わる声色。
舞香さん
「せめてそういう話は
後で伺いますので
携帯の番号を教えていただいて
よろしいでしょうか。」
藤沢美波
「じゃあ、そっちの番号を教えてください。
私の番号教えたって
絶対にかけてこないと思うので。
逃げないでくださいね。」
あーーーーー腹が立つ。
教えずにガチャギリしてやろうかとも思うが
こういうタイプにそんなことしても
会社に鬼電してくるか
もしくは本当に会社まで
やってきてしまうかもしれない。
舞香さん
「私の番号は、080・・
それで、何番ですか？
知らない番号には出ない主義なので。」
藤沢美波
「080・・・
今日、12時くらいにかけます。
お昼休みですよね。じゃあ！」
切った。
藤沢美波から切られた。
怒りで手が震える。
どうしよう、この腹立たしさ。
隣に座る男子
「・・・あの、、、高崎さん、、、？
大丈夫ですか？」
舞香さん
「えっ、、あぁ、、うん、、
ごめんね。
ちょっと失礼な営業電話で・・・」
隣に座る男子
「そうだったんですか？！
そんなやつ、僕が代わったのに！！
次にかかってきたら
絶対に言ってくださいね。」
舞香さん
「ありがとう、、ちょっと、、
お手洗い行ってくる・・・」
舞香さんは立ち上がり、
震える手でお姉さんと私の
グループLINEに連絡をした。
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