登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。(春香さん)

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきて色々暴露を始める。

 

児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で

誠との関係が判明した。

実家暮らし。その母親が強烈だが

誠はユリに100万円借りている?

 

 

 

お姉さんのおかげで誠は

一旦実家に帰ることになった。

 

子育てはあるし

仕事もしなければいけないし

ゆっくり休むことなんてないけれど

 

それでもこのあと、少しだけでも

一人になれる時間があるのはいい。

 

 

 

「…あとで連絡する・・」

 

 

 

舞香さん

「・・・それは、明日以降にして。

 今日はもう携帯とか見ないで

 一人で今後のこと

 ちゃんと考えたいから。」

 

 

 

「・・・・・わかった、、、」

 

 

 

誠の母

「でも、母さんはっ」

 

 

 

「これ以上話したいなら

 家で俺が聞くから!

 ほんと黙っててくれ!」

 

 

 

まだ舞香さんに

何か言おうとしていた義母を

誠が止めた。

 

 

 

「じゃあ俺、

 3分で荷物まとめてくるから。」

 

 

 

誠はすぐに、クローゼットのある

寝室に向かう。

 

 

 

誠の母

「舞香さん、とにかくちゃんと

 考えるのよ。

 早まった決断するんじゃないの。」

 

 

 

さっきこのマンションから

飛び降りて⚪︎んでやるとか言ってたのは

早まってないのか?

 

あ、言ってみただけだから

決断じゃないのか。

 

 

 

舞香さん

「はい、考えます。」

 

 

 

言われなくてももう

ずっと考えてるよ、と

言い返すのも疲れたし

舞香さんのお姉さんも黙っていた。

 

これ以上、話を広げたくないからだ。

 

 

 

誠「・・行くよ。」

 

 

 

誠は本当に、

3分で荷物をまとめてきた。

 

 

 

誠の母

「あら、早かったわね。」

 

 

 

「早くしないと母さんが

 舞香に何言うか分からなかったから。」

 

 

 

誠がこういう場で

ややこしい男にならなくて

それだけはよかった。

 

 

 

義母は誠に促される形で玄関に行く。

 

そしてまた

 

 

誠の母

「舞香さん、私も明日

 連絡しますからね。」

 

 

 

玄関先でこんなことを言われて

心底ゲンナリしたが

玄関の扉が閉まり、ふぅと息を吐いた。

 

 

 

 

舞香さん

「・・・・お姉ちゃん。」

 

 

 

まだ通話が繋がっている

携帯越しの姉に話しかけながら

玄関の鍵をかける。

 

 

 

舞香さんの姉

「あぁ、やっと帰ったの」

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

 

舞香さん「え?」

 

 

 

舞香さんはそのまま、

玄関の扉を開ける。

 

 

 

すると

 

 

 

誠の父

「あぁ・・、舞香さん。

 ちょっと携帯を忘れたと言って

 わたしだけ戻ってきた。

 

 二人は先に

 エレベーターのところに行ってる」

 

 

 

舞香さん

「えっ、携帯、、見てきます。」

 

 

 

 

誠の父

「いやっ、違うんだ。忘れてない。」

 

 

 

 

舞香さん「えっ?」

 

 

 

誠の父

「舞香さんにはちゃんと

 伝えておかないと思って。」

 

 

 

舞香さん

「・・・・・・・?」

 

 

 

誠の父

「わたしは、

 浮気してないから。」

 

 

 

 

 

舞香さん

「・・・へ、、」

 

 

 

誠の父

「あの場ではそう言わないと 

 母さんが暴走しそうだと思ったから

 咄嗟の嘘をついたんだ。

 

 でも、舞香さんにとっては

 嫌な嘘だっただろう。

 

 傷ついている時にすまない。

 その前に、、母さんと誠が、、

 本当に、、申し訳ない・・」

 

 

 

お義父さんが、頭を下げる。

 

 

 

舞香さん

「・・そうでしたか、、

 

 あぁ、、よかった、、、

 それはホッとしました。」

 

 

 

誠の父

「でもしばらく母さんと誠には

 そういうことにしておこうと思う。

 

 浮気してるって聞いた時の

 あの母さんの変わりよう、

 酷かったよな・・・」

 

 

 

舞香さん

「・・・・・」

 

 

 

はい、そうですね。

 

 

と、あっさり言うのも気が引けて

そこは黙っておいた。

 

 

するとお義父さんは話を続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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