登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。(春香さん)
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきて色々暴露を始める。
児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で
誠との関係が判明した。
実家暮らし。その母親が強烈だが
誠はユリに100万円借りている?
舞香さんの姉電話
「あんた、負けないで戦えるっ!!??」
舞香さん電話
「負けないとか負けるとか・・
そういうのわからないけど・・・
話すしかない、とは思う・・
お義父さんがどんなスタンスでくるか
全然想像つかないけど・・・」
舞香さんの姉電話
「まぁそれはそうね。
お義父さんおしゃべりだし
お義母さんも普段は
お義父さんの後をついてく風に
してるけど、どうなんだろうね。
怒ってくれるのか、結局誠の
味方をするのか、、」
舞香さん電話
「結局味方するって思ってるけど・・」
舞香さんの姉
「あーーー!!むかつくー!!
マジでむかつくー!!!」
姉の方がずっと怒っているので
そのおかげで、
冷静でいられるのかもしれない。
舞香さん電話
「とにかくあと15分くらいで
お義母さんたちくるから
またその時に電話繋げる。」
舞香さんの姉電話
「わかった。でもその前に起きたら
先に電話繋げといてくれても良いからね。」
舞香さん電話
「わかった、ありがとう。
さすがにインターフォンが鳴ったら
起きるとは思うけどね。」
舞香さんはそう言って電話を切り
あえて音を立てないように
お手洗いに籠り、
「離婚」とか「母子で暮らせる家」
みたいなことを検索したりしていた。
それから10分後
ピンポーン。
インターフォンが鳴る。
リビングまで行って、
インターフォンの画面を覗くと
義母が画面いっぱいに写っている。
これは、いつものことだ。
舞香さんは無言で自動ドアの
ロックを解除して、右側を見る。
寝てる。
なんなの?神経死んでるの?
普段から確かに、宅配が来ても起きないし
日菜ちゃんが夜泣きしていた時も
目が覚めることなどなかったので
無神経なのはわかっていたけど
さすがにこんな時に寝られるなんて
ここまで💩だとは
(あっ、私ったらお下品で失礼。)
舞香さんはお姉さんにLINEをする。
舞香さんLINE
「今、お義母さんたち下に来たから
多分後5分くらいで上がってくるよ。」
舞香さんの姉LINE
「わかった、じゃあ舞香から電話が鳴ったら
今度こそ話さないでイヤフォンして
これからの会話聞いておくね。
で、さすがにその音で
あいつ起きてる?」
舞香さんLINE
「いや、寝てる。」
舞香さんの姉LINE
「は?え?寝てる?は??」
舞香さんLINE
「もうあえて、このまま寝かしておく。
お義母さんこれ見たら
怒るのかな、優しく起こすのかな。」
舞香さんの姉LINE
「そっと布団かけたりして。」
いや、笑えんよ。
舞香さんはそう思いながら、
お姉さんにLINE電話をかける。
舞香さんの姉LINE
「・・・・・・」
今度こそ、無言の姉。
舞香さんは玄関で
インターフォンを鳴らされないように
ドアを開けて待つことにした。
もうこのまま、あいつが寝ているところに
いきなり登場してもらおう。
それから3分後
誠の母
「あー舞香さーん。
わざわざ出ておいてくれたの?
本当にここって迷路みたいね!!」
いつも通りのテンションの
お義母さんの後ろで
神妙な面持ちをしたお義父さんが
舞香さんの顔を見て、
頭をぺこりと下げていた。
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