登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。(春香さん)
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきて色々暴露を始める。
児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で
真琴との関係が判明した。
実家暮らし。その母親が強烈だが
誠はユリに100万円借りている?!
舞香さん
「ねぇ、やっぱり母親も来ると思う?」
家から30分ほど車を走らせた
ある駅の最寄りのカフェで
舞香さんとお姉さんは並んで座る。
今回は、隠れてもらうことはせず
お姉さんには堂々と
隣にいてもらうことにした。
舞香さんの姉
「どうだろうね。
私は来ないと思う。
っていうかそもそも母親には
会うってこと言ってないんじゃない?」
舞香さん
「そうかなぁ・・・・」
予定時間から5分経過。
ユリが来ない。
LINEのアドレスも聞いたので
もしかしたら遅れるという連絡が
来ているかもしれないと思ったが
それも入ってない。
舞香さん
「もしかしたら遠くから眺めていて
隣に姉さんが座ってるの見て
怯んじゃったとか、ある?」
舞香さんの姉
「あぁ、それはあるかもね。
だって普通に遅れるなら
初対面なんだから
その連絡くらいするでしょ。」
舞香さん
「そうだよね・・
普通は連絡するよね……
もしかしたら
揶揄われたのかな。」
それからさらに10分後。
舞香さん
「やば、母親いるじゃん。
絶対にあれだよね。」
カフェの入り口で
キョロキョロしている母娘を発見し
舞香さんは、顔は前を向いたまま
お姉さんに小さく呟く。
舞香さんの姉
「じゃあなんで遅れてくるって
連絡してこないのかね。」
するとやっとそこでユリらしき女性が
入り口のところで携帯を見る。
そして
ユリLINE
「今、入り口につきました。
いらっしゃってますか?」
予定より10分過ぎてるんだから
来てるに決まってるだろ。
と思いつつ
舞香さんLINE
「はい、こちらからお二人が見えてます。
私はストライプのトレーナーを、
姉は黒いニットを着ています。」
そう送ると、携帯を一度見て
パッとユリが顔を上げる。
するとユリが母親に耳打ちをして
こちらに気づく。
すると、母親の方がちょっと
ため息をついたのを
舞香さんたちは見逃さなかった。
ユリ
「初めまして。児島です。」
ユリの母
「母親です。」
舞香さん
「初めまして。高崎と申します。
高崎誠の妻です。」
舞香さんの姉
「姉です。」
ユリの母
「……あの、こちらも暇ではないので
早めに本題に入っていただいて
よろしいでしょうか。」
・・・あれ。
早速こちらのお母様、
話が通じない系の国から
いらっしゃったんでしょうか。
遅れてきたことも、不倫をしたことも
2人とも一切
謝る気配などないところから
話はスタートした。
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