登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきた。
児島ユリ…23歳。紗栄子の突撃で判明した。
実家暮らし。その母親が強烈。
（証拠があるってどういう意味ですか。
奥さんに今すぐ聞いてください。
そして全部捨ててください。困ります。）
舞香さんが、ユリから届いたメッセージを
読み上げたあと、
お姉さんが誠のことを問い詰めている間
舞香さんはその前のやりとりに目を落とした。
一番直近のやり取りが、１週間前の日付。
ユリ
「本当は納得出来ないけど、
2人の未来のために待ってるから
早く戻ってきてね。」
誠
「うん、ありがとう。
いつも我慢させてごめん。」
ん？2人の未来のために？
早く戻ってきてね？？
ユリとは別れたんではなかったの？？？
ユリ
「奥さんがいる人を好きになるって、辛いね。
だけどユリは未来のために耐えるから。
誠くんも、看病大変だと思うけど
頑張って欲しい。」
誠
「この試練、2人で乗り越えよ！！」
試練？看病？？？誰の？
舞香さん
「あっ」
まだ読んでいる途中なのに、
またユリからメールが入ってきた。
児島ユリ・カカオ
「さっきのメール
お母さんが打ったの！
携帯奪われそうだから
これからこっちの会社のアドレスに
メールして欲しい！」
舞香さん
「・・・・
ユリから、またメール来た。」
隣で問い詰められていた誠と
舞香さんのお姉さんがハタと話を止める。
舞香さん
「さっきの文章、、、、
お母さんからだったんだって。
だから、携帯奪われそうだから
会社の方にメールしてって、、、」
誠
「へっ」
舞香さん
「あなたはユリって子とも
まだ付き合ってるの？
2人の未来のために待ってるって
書いてあるんだけど。」
誠
「それは・・・」
舞香さんの姉
「・・・舞香、見せて。」
お姉さんがすぐに、
携帯の中身を確認する。
舞香さんの姉
「・・・なるほど。
舞香、ここだけ読んだだけで
ある程度わかるじゃん。」
舞香さん
「・・わかんない・・」
舞香さんは今、パニック状態なので
何も頭など動いていない。
舞香さんの姉
「いや、ちょっと前に遡りなよ。
舞香は今、ガンらしい。」
舞香さん
「は？」
舞香さんの姉
「そういう設定。
だから
（しばらくの間僕たちは会えないけど
待っててね）ってことでしょ。
・・これ、結末どうするつもりだったの？
あなたが舞香と別れたあと
付き合いたい人は他にいるんでしょ？
なんのつもりで
こんな嘘ついてるの？」
誠
「・・・・・・」
舞香さんの姉
「黙るな！答えてよ。
結末、どうするつもりだったの？」
お姉さんの唇が怒りに震えていた。
みなさん。
誠がユリについていた嘘。
どういうつもりでついていたのか
予想出来ますか？
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