登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきた。

そこで誠は他に、23歳のユリという女性とも

付き合っていたということが判明する。

 

 

 

 

鈴木紗栄子が帰った後

舞香さんはリビングに入る。

 

 

 

 

舞香さん

「・・・・・・あれ、誠は。」

 

 

 

舞香さんの姉

「・・お風呂入ったよ。」

 

 

 

 

舞香さん

「は?お姉ちゃんがいるのに?

 っていうか私がまだ

 紗栄子と話してたのに?」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「私がいるから入ったんじゃない?

 気まずくて。」

 

 

 

 

舞香さん

「・・まぁいいや、

 お風呂に入ってるんなら

 ちょうどお姉ちゃんと話せるから

 好都合かも・・」

 

 

 

舞香さんの姉「外で話してたこと?」

 

 

 

 

 

舞香さん

「うん、、、なんかもう、、 

 最悪だった。」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「最悪って、紗栄子?」

 

 

 

 

舞香さん

「いや、誠のこと、、

 

 紗栄子はさ、誠とユリが、、その、、

 あれをいたしてる動画のデータを、、

 持ってるって。」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「はい?」

 

 

 

 

それから

先ほどのことを説明している間

お姉さんはさっきの舞香さんと

全く同じ反応を示していた。

 

 

 

 

舞香さん

「それを私にLINEで送りましょうか

 って、言われたの。」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「げっ!!でも、、なるほどね、

 絶対に見たくないけど

 これから離婚の裁判するなら

 あったら助かる証拠になるのかもね。」

 

 

 

舞香さん

「助かるって、、そんなの

 弁護士さんが見るのかな・・・」

 

 

 

舞香さんの姉

「そりゃあそうでしょ。」

 

 

 

舞香さん

「・・大変な仕事だね。

 弁護士さんって・・・・」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「何呑気なこと言ってるのよ。

 

 それで、誠がお風呂上がってきたら

 そのこと言うの?」

 

 

 

 

舞香さん

「言わないよ!そういうのは

 いざという時のために

 取っておこうと思ってる。」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「それもそうか、、

 

 それにしても紗栄子って、

 執着がすごいよね。

 

 パスワード盗み見てるのもすごいし

 他にも証拠持ってそうじゃない?」

 

 

 

 

舞香さん

「私もそう思う。パスワード聞いたら

 私も躊躇ったりしてないで

 中身見ちゃえばいいんだね。」

 

 

 

 

お姉さんは相槌を打ちながら席を立って

一瞬お風呂場の方の様子を伺う。

 

 

 

 

舞香さんの姉

「誠、まだ出てこなさそうだね。

 美波とカカオ中かな。」

 

 

 

 

舞香さん

「そうなんじゃない?」

 

 

 

もう、怒りも込み上げない。

 

 

 

 

舞香さんの姉

「ねぇ、それはそうと舞香

 今日はどうするの?

 

 私が帰った後、2人でいられる?」

 

 

 

 

舞香さん

「何も話さなければ大丈夫。」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「そんなこと不可能でしょ。

 

 今日は、出て行ってもらったら?

 それか舞香がうちに来るか。

 

 日菜のこと起こすのは

 ちょっとかわいそうだけどさ・・」

 

 

 

 

舞香さん

「いやぁ、、うーん、、

 でも今日私が家を出たって

 話が先延ばしになるだけだし

 出てってもらうとしても

 美波の家に行くだけでしょ。

 

 

 ねぇお姉ちゃん、今日泊まれない?

 明日休みでしょ?」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「いやいや、うちだって

 家庭あるんだから。

 

 明日は子供達と出かけるの。」

 

 

 

 

舞香さん

「・・・そりゃあそうか、、、

 

 ごめん、自分勝手で。」

 

 

 

 

 

舞香さんの姉

「・・・・うーん、、

 まぁ、、

 旦那に聞いてみてもいいけどさ…

 

 舞香の一大事だし、、、」

 

 

 

 

その時、舞香さんの携帯が鳴る。

 

紗栄子からLINEが入ってきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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