登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきた。
そこで誠は他に、２３歳のユリという女性とも
付き合っていたということが判明する。
誠と連絡が取れず、腹が立った勢いで
人の家庭に突然現れた紗栄子。
話していくうちに
勝手に落ち着いたのか
何か思いついたのか
鈴木紗栄子
「あの、、今日はもう帰ります。
でも誠さんには連絡しても
返信が来る気もしませんし
連絡を取り合うのも、
奥様がいい気しないと思うので
奥様の連絡先を
教えていただけませんか。」
舞香さん「へっ」
急に帰る気になって、
連絡先を聞いてきた紗栄子。
鈴木紗栄子
「ソファーの弁償についても
ご連絡しないといけませんし、、」
誠
「いや、それなら俺でいだろ。
わざわざ2人が連絡先交換するのも
なんかやだし。」
鈴木紗栄子
「いやよ、すぐに無視するんだから。」
誠
「それは、最近ずっと
しつこかったから！」
舞香さんの姉
「言わせてもらうけど
しつこいから無視って、
こんな付き合い方しておいて
最低だから。」
誠
「いや、だって、、」
舞香さん
「もう、いいですよ。
連絡先交換しましょう。
私はLINEですけど
いいですか。」
鈴木紗栄子
「もちろん、、誠さんと以外は
LINEしか使ってませんから、、」
誠
「いや、だから連絡先の
交換はいいって！！」
突然誠が、
舞香さんの携帯を取り上げた。
舞香さん「何するの？」
鈴木紗栄子
「そんなことしても無駄ですよ。
今日がダメならまた来ます。」
誠
「だから、そういうところが
いやなんだよ！」
舞香さん
「こっちもあなたの
色んなところが嫌よ！
返してくれないなら、
あとで姉さんの携帯から
今日のことも全部
お互いの両親に報告するから。
電話も返してくれませんって
伝えておく。」
誠
「なんだよそれ、脅迫じゃん！」
誠が舌打ちをしながら
舞香さんに携帯を返す。
あぁ、腹が立つ、、、
イライラしながら舞香さんは
鈴木紗栄子とLINEを交換する。
舞香さん
「・・このまま紗栄子さんと
ここから出て行ってもいいけど。」
鈴木紗栄子
「いえ、、もう私も大丈夫です、、
ここでお話ししてたら、
・・なんか急に冷めてしまって、、
奥さんが知ってる
もう1人の不倫相手の方のところにでも
行ったらいいと思います。」
舞香さんの姉
「・・・でも、紗栄子さんあなただって
妹から慰謝料請求される側だって
わかってるんですか。」
鈴木紗栄子
「それは、、
わかってます、、
とにかく、、
申し訳ありませんでした。」
急にやってきて引っ掻き回したのに
突然頭下げて
とっとと帰ろうとしている。
でも、引き留める気分にもならない。
鈴木紗栄子が立ち上がり、
玄関に向かう。
誠は見送る気にもならないのか
コーヒー臭いシミを避けて
ソファーの端っこに座り黙っている。
舞香さんの姉
「・・私はここで」
鈴木紗栄子
「はい、お邪魔しました・・」
そして、舞香さんだけが
玄関までついてゆく。
鈴木紗栄子
「・・・・・・あの、、
一瞬扉の外で、、」
紗栄子が玄関の扉を開けて
じっと見つめるので
舞香さんはサンダルで外に出る。
舞香さん
「・・・・・なんでしょう。」
紗栄子は玄関の扉を閉めて
マンションの廊下でささやいた。
鈴木紗栄子
「・・・・・・
奥さんはもう、
ご主人と別れるつもりですか？」
舞香さん
「そんなこと、、」
あなたに関係ない。
そう言おうとしたその時
鈴木紗栄子
「私、、、誠さんの浮気を
見つけたって言いましたけど
その証拠を持ってます。
もし弁護士さんを雇うなら
その証拠を、
お渡ししようと思って。」
もう、何が何だかわからない。
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