登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきた。
そこで誠は他に、23歳の女性とも
付き合っていたということが判明する。
誠が離婚の原因にまでした不倫相手は
藤沢美波だと聞いていた舞香さん。
しかしある日、家に現れたのは
鈴木紗栄子と名乗る女。
しかも鈴木紗栄子は、誠が23歳の
ユリという子と付き合っていたと
流れで暴露する流れに。
そして
ばしゃっ
舞香さん
「ちょっとっ!!!」
誠「あつっ」
くは、ないと思う。
もう、冷めてると思うけれど
条件反射でそう言った
なんてことは
どうでもいい。
舞香さん
「ちょっと!どういうつもりですか?
人の家で、ソファーの上に
コーヒーぶちまけるなんて
どうかしてますよ!」
舞香さんの姉
「舞香っ、日菜が起きちゃうよっ」
お姉さんがシーとジェスチャーをして
慌てて日菜ちゃんが寝ている部屋に
飛んで行った。
鈴木紗栄子
「だって、奥さんは
腹が立たないんですか?」
舞香さん
「腹は立ちますけど
部屋の中でコーヒーなんかこぼしたら
家具がどうなるかくらいの
理性は働きますから。」
誠
「・・・さすがにこれはないよ、、
このソファー、、、
結婚祝いで舞香のお父さんが
買ってくれたものだったのに・・」
鈴木紗栄子
「それは、、、
すいませんでした、、
弁償します・・・」
誠
「弁償なんか、、君には無理な額だ、、」
お前が言うな、と舞香さんは思う。
舞香さん
「まぁそもそも、、
コーヒーぶちまけられるようなこと
やってたのはあなただから
このソファーのシミが
綺麗に元に戻るように
2人でクリーニングでも買い直すでも
話し合って決めてください。
ありえないので。」
誠
「・・・・わかったけど、、
一旦着替えてくる。。。」
鈴木紗栄子
「、、、、、、、、、、、
すいませんでした・・・」
誠がリビングから出て行って
紗栄子が放心状態でリビングの椅子に座る。
舞香さん
「23歳の人と浮気してたのを見つけたのに
どうして、、別れなかったんですか。
不倫してると、もうすでに奥さんという
パートナーが1人いる状況に
慣れるものなんですか?」
嫌味で聞いてみた。
鈴木紗栄子
「いえ、、奥さんは、、
浮気というカテゴリーに
入っていないというか、、
もうそもそも既婚者が
不倫してる時点で
奥さんとは家族になってしまって
恋愛関係はないんだなって思うので
奥さんのことは
ヤキモチを妬く対象には
なっていませんでした。
だけど、自分以外の人と浮気してたら
すごく腹が立つんです。」
サラッと、本当に
失礼なことをいうやつだと思うが
もう、いちいち腹を立てるのも
めんどくさく思えてきて
舞香さんは、
コーヒー臭い部屋の中で
そのソファーのシミを見つめながら
鈴木紗栄子に聞く。
舞香さん
「・・・・そもそもあなたは、
夫とどうやって知り合ったんですか。」
その時、舞香さんのお姉さんが
隣の部屋から、黙って戻ってくる。
鈴木紗栄子
「・・・・・・・」
舞香さん
「・・・・・ネットとか
そういう感じですか。」
鈴木紗栄子
「・・・・・・・・」
舞香さん
「・・・・・別に、
いいですけど、言わなくても」
鈴木紗栄子
「・・・・・・・・・・
ナンパです。駅で。」
舞香さん
「・・・・・・は?」
WHY。
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