登場人物

 

高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

相談相手は実のお姉さん。

 

 高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。

 

鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に

突然やってきた。

 

 

 

鈴木紗栄子

「別の女性??」

 

 

 

鈴木紗栄子が、フリーズしている。

 

 

 

舞香さん「はい。」

 

 

 

鈴木紗栄子

「夫がちゃんと話してくれた・・

 って、まことさんは奥さんに

 誰か女性のことを話したんですか・・」

 

 

 

舞香さん

「はい、そうよね、あなた。」

 

 

 

 

「・・・は?、、そんな話

 

 今ここではいいだろ!!」

 

 

 

 

舞香さん

「だから私、トイレにわざわざ

 リップが置いてあった時

 少し不思議だったんですよ。

 

 夫がその彼女のことを

 本気で好きで、

 それを相手も信じてるなら

 

 わざわざうちにそんなもの置いて

 自分の存在を私に知らせなくても

 堂々としてるはずだって」

 

 

 

 

「・・・その前に、、

 リップってどういう意味?

 

 なんでそんなこと、、」

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「だって奥さん、

 何にも気づいてなそうだから!

  

 誠さんはいつか奥さんに話すって

 いつかいつかって

 そんなことばっかり言って

 

 全然話す感じなかったから!」

 

 

 

 

舞香さん

「それで、不安になったんですね。

 

 でも、ごめんなさいね。

 

 夫が私に白状した人は

 あなたじゃないから

 びっくりしちゃったのよ。」 

 

 

 

 

舞香さんは、冷めた目つきで伝える。

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「どういうこと?

 確かもう、別れたって言ったよね。」

 

 

 

 

誠さん

「いいから、その話は!!」

 

 

 

 

舞香さんの姉

「え?別れた?いつ?

 別れてないでしょ?」

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「別れたって言ってました!!

 

 だって!!

 

あんな若い子と

付き合うなんて

ありえないじゃないですか!」

 

 

 

 

 

ん。

 

 

 

 

舞香さん

「は?」

 

 

 

舞香さんの姉

「え?」

 

 

 

 

「あぁもうっ!!」

 

 

 

 

誠が

頭をぐしゃぐしゃぐしゃぐしゃと

かきむしる。

 

 

 

 

舞香さん

「若い子って、どういうこと?」

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「えっ、だって23歳って

 若いじゃないですか!!

 

 奥さんはそんな相手

 許せるんですか?!」

 

 

 

 

 

舞香さんの姉

「待って、待って待って待って!!

 

 23歳?

 

 

 舞香、違うよね!!」

 

 

 

 

舞香さん

「絶対に違う・・・」

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「は?あの、、だってさっき

 夫が私に白状って言って

 

 

 はっ

 

 

 

 え?じゃあもしかして

違う人ってこと?!

 

 

 

 

全員で声を揃えたかのように

誠に視線を送る。

 

 

 

「だから。。」

 

 

 

 

舞香さん

「紗栄子さん、その女性の名前

 覚えてますか?」

 

 

 

 

鈴木紗栄子

「・・・・・ユリ・・・

 

 だったと思います・・・

 

 

 奥さんが聞いてた人の名前は

 誰なんですか。」

 

 

 

 

 

舞香さん

「・・・美波・・・です。」

 

 

 

 

その時

 

 

 

鈴木紗栄子が立ち上がり

目の前に出していたコーヒーを持って

誠の前にゆき、

 

 

 

ばしゃっ

 

 

 

誠にそのコーヒーをかけた。

 

 

 

 

 

 

いや、

 

 

 

 

 

 

人の家でコーヒーをぶちまけるなんて

ありえない!!

 

ソファーが

シミになるだろ!!

 

 

 

 

舞香さんは第3の女が誰かより

まずはそっちの方が腹立たしかった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー