登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
鈴木紗栄子…土曜日の夕方、舞香さんたちの家に
突然やってきた。
紗栄子さんが、実家の家族と
旅行に行っている間に
誠はこの、鈴木紗栄子を連れ込んでいた。
しかも泊まりで。
鈴木紗栄子
「そういうヒステリックなところが
ご主人は多分、嫌なんですよ。」
笑いながら言う紗栄子。
舞香さん
「・・何がおかしいんですか？
笑えるようなこと、ありましたか？」
鈴木紗栄子
「いえ、そうじゃないですけど…
誠さんいつも奥さんのこと
悪口ばっかり言ってましたよ（笑）」
舞香さん
「……はい？」
鈴木紗栄子
「だからなんか家庭では
全然気が休まらないんだろうなー
って思って、奥さんとは
どんな家に暮らしてるのか
見てみたかったんですよ。」
誠
「舞香、言ってること気にするなよ。」
舞香さん
「何が？あなたが言ったんでしょ？」
鈴木紗栄子
「奥さんって、パートしか
してないんですよね。」
舞香さん
「なんですか、急に。」
鈴木紗栄子
「それでご主人にこんな
タワマン住ませてもらって
家のことあんまり出来てなくて
ヒステリックって・・
ご主人がだいぶ可哀想じゃないですか。
まぁパートなのは
お子さんが小さいから
仕方ないとは思いますけどー」
その時
ガラっ
舞香さん「お姉ちゃん。」
鈴木紗栄子「えっ」
急に現れたので、びっくりしている。
舞香さんの姉
「隣の部屋にいたら
勝手に声が聞こえてきたから
勝手に聞いてましたけど
黙っていられないので出てきました。
初めまして、舞香の姉です。」
鈴木紗栄子
「あぁ、、、」
なんだか、ちょっとむすっとしている。
舞香さんの姉
「あ、日菜はまた寝ちゃったから
安心して。っていうかだから、
声はみんな抑えて。」
舞香さん
「・・・・うん、、、」
舞香さんの姉
「いやぁ、あなたの発言とか行動…
なんか色々びっくりですよ。
ごめんなさいね、初対面の方に
こういう言い方どうかと思いますけど
あなたの言葉って聞けば聞くほど
世間知らずっていうことと
愛人というポジションになる人って
結局こういう人なんだなって
周りに思わせてるだけって
わからないですか？？
誠が何を言ってるか知らないですけど
（常套句）って言葉、
聞いたことありますか？」
鈴木紗栄子
「、、常套句は、わかりますよ。
私のどこが、
世間知らずなんですか。」
舞香さんの姉
「まず、初対面の人に向かって
（奥さん、パートしか
してないんですよね）
って言いますかね。」
鈴木紗栄子
「それは、、誠さんが
言ってたからですよ・・」
舞香さんの姉
「言ってたからって、それを軽々しく
本人に言いますか？
家庭の事情、知らないですよね。
まぁ誠から有る事無い事
聞いたんだとは思いますけど
なんでこの男の言葉をそんなに
真っ直ぐに信じられるんですか？」
鈴木紗栄子
「それは、、最初から信じたわけじゃないです。
何度も確認して、、」
舞香さんの姉
「確認って、誰にですか（笑）誠ですよね。
あのねぇ、まず先に言いますけど
彼の甲斐性で住めてるんなら
妹はむしろ
パートなんかしてないんですよ。
まぁ、普通に家賃は払ってると思いますが
ここを借りるとき、
彼では審査通らないと思って
名義はうちの父親です。」
鈴木紗栄子
「・・・・・・・・
でも、、こんなところに
住まわせてあげてるのに
いつも僕はお小遣い制だから
お金がないって・・
奥さんがパートなのは、
子育てだけしたくないから
息抜きと気分転換に
行ってるだけだって。」
まだまだ強気で発言する、このお嬢ちゃん。
ここまで信じ込まされて
ある意味被害者かもしれないが
こういう方にはちゃんと、
教えて差し上げないと。
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