登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
誠の携帯の中から
カカオトークのアプリを見つけた
舞香さんの姉。
舞香さんは1人になってすぐに美波の姉に
舞香さんLINE
(もし可能なら、
2人でやりとりしているツールは
LINE以外もあるのかって
聞いてもらえますか。
もしかしたら、カカオトークという
アプリを使ってるかもしれません)
そう送ったが、返信は早かった。
美波の姉LINE
(カカオトーク・・?
って、、私もあまり詳しくないですが
わかりました。
なるべく自然に聞いてみます。)
舞香さんLINE
(お願いします。私も
カカオトークがどういうものなのか
調べてみますので。)
舞香さんは、フーと息を吐いて
よしっと気合を入れる。
それからリビングに戻る。
舞香さんの姉
「ねぇ、日菜ってもう自分で
画面のスクロール出来たりするんだね。
今の子ってすごいよね!」
お姉さんが、舞香さんと目を合わせて
笑顔を見せる。
舞香さん
「そうなの、すごいでしょ。
日菜、ママにも一緒に動画見せてー」
日菜ちゃん「うん!!」
すると
誠
「あっ、じゃあ日菜は
ママの携帯で見せてもらってー。」
誠が日菜ちゃんに手を差し出す。
日菜ちゃん
「うんっ!ママ、ねーねも
一緒に見よっ!」
舞香さん
「あっ、うっ、うん。そうだね。」
舞香さんはまたモヤモヤしたまま
お姉さんと日菜ちゃんの隣に
ゴロンと寝転ぶ。
そして自分の携帯を取り出して
お姉さんに渡す。
誠は、私には携帯を見られては
困ると思ったのだろうか。
舞香さんはいらぬことを考えてしまう。
その時
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴る。
舞香さん
「ん??宅配??」
時々、一番遅い時間に指定して
宅配が届く時はあるので
舞香さんは何の疑問も持たずに立ち上がり
インターフォンのところへ歩いてゆく。
舞香さん
「・・・・・・・・・?」
見ると、インターフォン越しに
こ綺麗な、知らない女性が
真剣な旅情を浮かべて立っている。
・・・・・・・誰。
そう思いながら、インターフォンの
通話ボタンを押す。
舞香さん
「・・・・・はい。」
女性
「・・・あの、誠さん
いらっしゃいますでしょうか。」
舞香さん
「えっ・・・?」
がばっ!
誠
「ちょっと待って!!!」
その通話の声を聞いた瞬間、
誠が慌てて立ち上がる。
舞香さん
「どなたですか・・・」
誠
「ちょっと!!」
誠が慌ててインターフォンのところまで
走ってきた時
画面越しに、その女性が言った。
女性
「鈴木 紗栄子です」
ん?鈴木?紗栄子??
ん?
はい。ではみんなで言いましょう。
せーのっ
あなた誰?
ーーーーーーーーーーーーーーーーー