ある日のちびパンダ。

保育園から、おてて繋いでの帰り道。

 

 

 

 

ちびパンダ

「ねぇママ。今日さ、ちびイヌくんに

 追いかけ回されて疲れたんだよね。」

 

 

 

「追いかけ回された???なんで。」

 

 

 

 

 

大体話は、唐突に始まる。

 

 

 

 

 

ちびパンダ

「それをせつめいするには

 長いハナシになりますよ。」

 

 

 

 

「あ、はい。どうぞお願いします。」

 

 

 

唐突に始まる割に、前置きとかもされる。

 

 

そんな感じで、帰り道の時間は

その日1日のことを話す大切な親子の時間。

 

 

 

 

ちびパンダ

「まずパンちゃんがね、

 ちびイヌくんのお耳に

 こしょこしょ話をしたのね。」

 

 

 

私「うん。」


 

 

ちびパンダ

「そしたらさ

 

 

 (なんかそのこしょこしょ話

  オナラの音みたいだね)

 

 って言われたのよ。」

 

 

 

 

「ほー。それはまた、自由な展開・・・

 

 ・・オナラの音みたいな

 こしょこしょ話・・とは

 

 もしかしてパンちゃんが

 お話しないで、プーとか、ピーとか

 ぷすー、みたいな音だけ言ったとか?」

 

 

 

 

イメージですよ。イメージ。

 

 

 

 

 

ちびパンダ

「違うの。

 

 そのこしょこしょ話っていうのは

 こうやったの。

 

 

 

 ・・・・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・・・?」

 

 

 

ちびパンダ

「・・・・・・・・」

 

 

 

私の耳に口を近づけるが、無言。

 

 

 

 

「・・・何も話してないんだが。」

 

 

 

 

ちびパンダ

「うん。そーなの。」

 

 

 

「・・・それは、

 こしょこしょも話してないじゃん。

 

 つまり、、ちびイヌ君の思うおならは

 無音ということなの??

 

 

 けど、それで追いかけられたの?」

 

 

 

 

ちびパンダ

「違うよ。パンちゃんが

 

 

 こしょこしょ話が

 オナラの声に聞こえる人

 初めて見たわー

 

 

 って言ったのね。」

 

 

 

 

私「うむ。」

 

 

 

 

ちびパンダ

「そしたらなぜか、コラーって

 追いかけられて。

 

 

 

 走り疲れた頃にちょーど

 ちびイヌ君のママがお迎えに来て

 

 あー神様ありがとー!助かったー

 

 

 って思ったのー、っていう話。」

 

 

 

 

 

ほう。

 

 

 

 

 

「なるほど・・・真顔

 

 つまり2人は、仲良し。

 

 ということで合ってる?」

 

 

 

 

チビぱんだ

「えー、そうかなぁ」

 

 

 

 

あぁ、なんて平和なお話。

 

 

仕事ではその日、

結構ハードな話をしましてね

 

その帰り道に聞かせてもらうのが

こしょこしょ話が

ナントカカントカに聞こえるという

オシャレな話でほっこり。

 

 

 

毎日こうして、

その日の面白かったこと

悲しかったこと、楽しかったこと

嫌だったこと、意味不明なこと

 

そういうゆとりを持てる時間は

常にってわけにいかないですけど

 

なんでもいいのでこれからも

たくさん話してくれたらいいな。

 

 

 

 

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