登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
お手洗いに行った姉に呼ばれ
見つけたもの。
それは、ナプキンを入れるための
巾着の中に、
絶対に自分のではない赤いリップ。
そしてその袋にキスマーク。
舞香さん
「・・・・・これって・・」
舞香さんの姉
「・・・もちろん、、、
舞香のじゃないよね。」
舞香さん
「違う。私このブランドのリップ
買ったことない・・・
それにこんなところに
キスマークなんてつけるわけない、、、」
怒りと気持ち悪さで身体が震える。
舞香さんの姉
「ってことはこれって、、
この家にあの女が
入ったってこと・・・だよね、、」
舞香さん
「そんなっ、、
汚い!!もしかして
あのベッドも使われたの?
日菜も寝てるのに!!」
急に、いつも寝ているベッドが
気持ち悪いものに思えてきた。
舞香さんの姉
「・・舞香、どうする、、
今から問い詰める?
それとも、、美波の姉に聞く?」
そんなの、、
今すぐ問い詰めたい。
でも、それで誤魔化された場合
どうしたらいいんだろうか。
舞香さん
「・・ここにすぐに呼び出したいけど、、
待って、、携帯持ってくるから・・・」
舞香さんの姉
「それもいいけど、、、
ここに長くいたら怪しまれるから
このまま部屋に持っていって
隠しておいたら?
誠もまさか、こんなことされてるとは
思わないだろうけど・・」
舞香さん
「・・・うん、、とりあえず私、、
今すぐ美波のお姉さんに
連絡したいから、
いい?その間誠と
話しておいてもらって。」
舞香さんの姉
「わかった。」
2人は一旦とりあえず、リビングに戻る。
舞香さんの姉
「はー、ごめんなさい。大きな声出して。
急に虫っぽいのがいて驚いたよ。
私そういうの苦手だから」
誠
「虫?蜘蛛ですか?うちに
そんなのいるなんて珍しい・・」
舞香さんの姉
「そう、だからビビっちゃって。
お騒がせしましたー。」
舞香さん
「じゃあ今度は私が
お手洗い行ってくるよ。」
舞香さんの姉
「はいはーい。」
舞香さんが席を離れ、
2人気になる誠とお姉さん。
舞香さんの姉
「それで、2人はうまくやってる?」
誠
「えっ、舞香から何か聞きました?」
舞香さんの姉
「・・何かって、何を?
なんかあったの?」
誠
「あっ、いえいえ。
うちはいつも通りですよ。
日菜も可愛いし、最高です。」
舞香さんの姉
「そっか、じゃあ家族仲良く
してるってことね。」
誠
「そうですね。」
早く離婚したい人が
なぜこんなに笑顔でしれっと
嘘をつけるんだろう。
日菜ちゃん
「ママーぁー」
廊下の向こうから
日菜ちゃんが泣きながら
やってくるのがわかった。
舞香さんの姉
「あれー、日菜起きたのね!
ママはおトイレ行ってるよ!
突然私がいてびっくりだよねぇ。」
日菜ちゃんはお姉さんに飛びつく。
日菜ちゃん
「起きたら誰もいなくて
寂しかったの!」
誠
「そうかそうか、ごめんな
日菜のこと1人にしてー。
寂しかったよなぁ。
パパのところにおいで。」
真琴が両手を広げたので
日菜ちゃんが笑顔で誠の胸に飛び込む。
なんだろう、この人は。
サイコパスか何かなの?
舞香さんのお姉さんが
なんとかリビングで時間を繋げている頃
舞香さんは美波の姉とLINEで
チャットのようなラリーをしていた。
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