登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘（日菜ちゃん）がいる。
相談相手は実のお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の（藤沢美波）という女性。
誠
「だけど、言い方あるだろ。
単身赴任してるとか、
ちょっとしばらく遠くに行くから
一緒に暮らせないだけとか。
まだ4歳だぞ。」
誠の言い分に呆れて、絶句してしまう。
舞香さんは声をひそめながら
けれど語尾は荒くなる。
舞香さん
「・・・・・・・・
まだ4歳の子供がいるのに
外でこそこそしてたのは
あなたの方なんだけど。
どうして私がこんな
言われ方しないといけないわけ？
子供の前で話せないことって
自覚あるじゃない。」
誠
「自覚はあるよ。
申し訳ないとも思ってる。
だから、、ちゃんと話しただろ。」
舞香さん
「・・ちゃんと？
理由関係なくただ話したら
こっちが何にも理解できてなくても
なんとかなる話なの？
お花畑に行って
どうかしてるんじゃないの？
…もういいから、あなたたち
まずは2人で暮らしてみたらどう？
恋愛と生活がどう違うか
あなたが一番わかってるでしょ。
それとも、結婚して変わったのは
私だけだと思ってる？」
誠
「母になれば、生活感が出るとか、
そういうのは別に普段なら
当たり前だとは思ってるよ。
それが結婚だよ。
だけどたまに綺麗にオシャレして
2人で出かけたりゆっくり過ごすような
恋人らしい時間を持つことも
大事じゃないのか？」
この言葉に、一気に頭に血が昇ってきた。
舞香さん
「大事だよ！大事だけどじゃあ
あなたはそのために何をしてるの？
独身時代と同じように仕事して
仕事の人との付き合いをして
子供を朝保育園に連れて行く以外
あなたの生活は以前と何も変わらない。
土日になったら子供と遊びはするけど
それには私も一緒に行くじゃない。
もしくはあなたが子供と
出かけている間に
普段出来ない部分の家事をするの。」
誠
「・・・」
ちなみに舞香さんは
普段ナチュラルメイクだが
いつも綺麗にしているタイプだ。
舞香さん
「だからあなたが今
独身の人と付き合うのは楽でしょうね。
全部自分の都合に合わせてくれて
あなたのことだけを見てくれて
褒めてくれるから。
私もあなたと同じように
過ごしていいならそうするけど！」
誠
「ちょっと・・・だから、、
日菜の前でそこまで言うなよ・・」
言わせたのはお前だろうが！！
と、立ち上がりたい気分だ。
子供が生まれて、母になる妻。
子供が生まれても恋愛をしていたい
自分を見て欲しい夫。
不倫の問題が出てくる時
その理由は大体ここが大きな理由になる。
それから舞香さんと誠は
電車が止まるまで2人とも
黙っていた。
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