登場人物
高崎 舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
相談相手はお姉さん。
高崎 誠……40歳 舞香さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性。
17時30分を過ぎて、
舞香さんは左の四人席に
お姉さんはその隣の、2人席に。
そこでお互いに黙って舞香さんは
携帯でLINEを。
お姉さんはパソコンを開いてLINEを行う。
私は自宅で、
チビぱんだの夕飯を作りながら
連絡を待つ体制になる。
17時58分。
藤沢美波ショートメール
「今入り口につきました。
もういらっしゃいますか?」
メールが入ってきた。
舞香さんが目配せで合図を送り
お姉さんが急いで私に
スピーカーで電話を繋げてくれる。
私は左耳にイヤフォンをして、
聞き耳を立てながら
そのまま料理を続ける。
舞香さんショートメール
「一番奥の窓際にいます。
黒いカーディガンを着ています。」
舞香さんがそう返信して数十秒ほどで
藤沢美波
「・・・あの、、藤沢です。」
声をかけてきたのは、
髪を軽く巻いていて
淡い色のジャケットを羽織った
若い女性だった。
普通に会えばきっと何も
嫌な印象もない、むしろ
仕事の出来そうな人。
第一印象は、そんな感じだった。
舞香さん
「・・初めまして、、、、
高崎舞香、、と申します。」
誠の妻の、と言いかけて
なんとなくやめた。
藤沢美波
「・・・初めまして、、
あ、、いや私が
こっちの席で・・・」
自分がソファー席になると知り
椅子に座っていた舞香さんと
席を変わろうとする様子を見せる。
全く常識のない人、というわけでは
ないのかもしれない。
舞香さん
「いえ、このままで大丈夫ですから
そちらにどうぞ。」
藤沢美波
「あぁ、、はい、、」
舞香さん
「・・・・・私はもう先に
コーヒー頼んでますので
買ってきていただいて
大丈夫ですよ。」
ここは入口のカウンターで
先に自分で注文をするスタイル。
藤沢美波
「あぁ、、わかりました。
じゃあ買ってきます。
何か追加で必要なもの
ありますか・・」
舞香さん「いえ、、」
それから藤沢美波が
自分の飲み物を買いに行ったので
すぐに舞香さんのお姉さんが
グループLINEにメッセージをしてきた。
舞香さんの姉LINE
「ねぇ、あのショートメールの人と
別人に感じるんだけど。」
舞香さんLINE
「私も・・席変わろうとしたり
なんか買ってこようとしたり・・
メールだけだと
相当常識ない人だと思ってたけど
・・あの感じなら、
普通に話せるのかな・・・」
そんなやり取りをしていたら
数分で藤沢美波は
コーヒーを手に持って
席に戻ってきた。
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