登場人物

 

舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

 

誠……40歳 舞さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性

という可能性が高い。

 

 

 

17時過ぎ。

 

 

待ち合わせまで1時間近くあるが

舞香さんが早めにカフェに行くと

お姉さんはもっと早く着いていた。

 

 

 

舞香さんの姉

「気が気じゃなくて

 早めにきちゃったよ。

 

 私も、緊張してるのかな。」

 

 

 

舞香さん

「お姉ちゃんが緊張?

 いや、せめてお姉ちゃんは

 落ち着いてて。」

 

 

 

2人がそんなことになっていた時

私はさすがにその日は

朝から仕事もあったし

急にチビぱんだを預けることも出来ないしで

参加出来なかったが

 

本当は誘ってくれていた。

 

 

 

私LINE

「舞香さん、その場に行けなくて

 申し訳ありません。」

 

 

 

舞香さんLINE

「いえ、こちらこそ急だったんで

 むしろ仕事中にこんな連絡して

 すいませんでした。」

 

 

 

私LINE

「これから私移動して

 子供のお迎えとかしますけど

 

 ちょうど集まる時間jからなら、

 携帯を机に置いて

 スピーカーフォンにしておいてくれたら

 イヤフォンで会話が聞けますよ。」

 

 

 

舞香さんLINE

「えっ、ほんとですか!」

 

 

 

舞香さんの姉LINE

「パンダさんは

 スピーカーフォン操ってるから。」

 

 

 

私LINE

「あ、いやいや。凝視

 

 たまたま使う機会が

 多かっただけっていうか。

 

 というかお姉さんは

 舞香さんの隣に

 最初からいる状態で会うんですか?」

 

 

 

舞香さんの姉 LINE

「相手は私の顔知らないので

 最初は他人の顔で

 隣でパソコンしながら

 イヤフォンしているふりして

 聞き耳立てておこうと思ってます。

 

 そういうのも

 隣の芝生ブログで習いました!」

 

 

 

ちなみに隣の席というのは

チェーン店のカフェの座席なので

隣同士がとても近い。

 

 

 

夢中で話している方は

周りなど目に入らないし

皆それぞれ自分のことをしているので

隣の会話など聞いていないが

 

聞き耳を立てようと思うといくらでも

聞こえるシュチュエーションであることは

間違いない。

 

 

 

私LINE

「お、お役に立てて複雑ですが

 ひとまず立地的には

 問題ないんですね。

 

 お姉さん、実際パソコンは

 ネット繋がってる状態ですか?

 パソコンでもLINEできます?」

 

 

 

舞香さんの姉 LINE

「もちろん繋がりますよ。」

 

 

 

私LINE

「じゃあ、私の方でも

 パソコンのLINE開いておきますから

 やり取りは可能ですね。

 

 ちなみに今2人が

 向かい合わせで座ってるなら

 そろそろ隣同士に移動して

 LINEの会話にしてください。

 

 30分でも、

 早くきちゃう時あるんで。」

 

 

 

舞香さんLINE

「わかりました。」

 

 

 

こうして2人は並びあう座席の

 

舞香さんは一番左側の椅子に座る

ここにいればきっとその斜め向かいの

ソファー席に藤沢美波が座るだろう。

 

だから舞香さんのお姉さんは

少し隙間を開けた

左から3番目の椅子の向かい側

つまりソファー席側に座る。

 

 

まぁ本当は、ソファー席側に座るのは

舞香さんの方なんだが。

 

なんとなくそっちに座って

待ってるのもねぇ・・・

 

 

 

私LINE

「念の為にどっちの携帯電話の方が

 音を拾えるかやってみましょうか。」

 

 

それから私は、左端の椅子に座る

舞香さん側の座席に

舞香さんの携帯を置くのか

 

同じソファー席側に座る

お姉さん側に

お姉さんの携帯を置くのか

 

どちらの方が声が鮮明に

声が聞こえるのか確かめたが

 

どうやらお姉さん側の方が

そもそも携帯を自然に起きやすい。

どうしても聞こえづらければ

ソファーの上に置き直してもらっても

 

その頃会話に夢中になっているはずなので

きっと藤沢美波は気づかないだろう。

 

 

 

そんなことをしていたら時刻は

あっという間に17時半を超えた。

 

 

 

 

 

 

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