登場人物
舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
誠……40歳 舞さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性
という可能性が高い。
藤沢美波メール
「奥さんの都合のいい日を
教えてください。
2人でお話ししたいです。」
1日の始まりの朝に
こんなメールを見つけた気分は
どれほど嫌なものか。
しかし誠はいつも通り
日菜ちゃんを抱いて
ニコニコと起きてくる。
誠
「おはよー。今日も日菜は
ご機嫌でお利口だなぁ」
こんなに可愛がっているのに
本当にあっさりと親権を
手放してくれるんだろうか。
舞香さん
「あのさ、今日か明日
日菜のこと迎えに行けたりしない?
難しければ土曜日とかの昼間
日菜と遊んでくれてる間に
出かけてもいいんだけど・・」
誠
「なんで?」
舞香さん
「会社の後輩が急いで私に
相談したいことがあるって。」
誠
「いいけど、男じゃないよな。」
舞香さん
「違うし、日菜の前で
そんなこと言わないでくれる?」
ついでに(お前が言うな)とも
言おうと思ったけれど
それも日菜ちゃんの前だから
やめておいた。
誠
「うーん、ちょっと会社に行って
確認してみるけど
・・・舞香がそんなこというの
珍しいからなんか怪しいな。」
お前の不倫相手に呼ばれてるんだよ!
と、言わない舞香さんがすごい。
それから1時間後誠から
今日でも明日でも、
迎えに行くことは可能だと連絡がきた。
今まであまり、子供のお迎えを
頼んだことはなかったが
こんなに簡単に調整が出来るほど
会社の融通は聞くわけだから
きっと藤沢美波とも
好きなタイミングで
好きに会ってたんだろうなと
いらぬことで傷ついてしまう。
舞香さんメール
「今日でも明日でも大丈夫そうです。」
そう返事すると、返信はすぐにきた。
藤沢美波メール
「じゃあ、今日でお願いします。
場所は
決めていただいてもいいですし
こちらで決めることも可能です。」
今日でいいんだ。
こんなに急いでるなんて、何?
もしかして、子供・・・
いや、もしそうなら
伝えた方が早く離婚できる
と安易に思って、誠はそれも含めて
打ち明けそうだが・・・
どちらにせよ、会わない方が
モヤモヤは募ってしまうので
舞香さんお互いの会社と会社の
中間地点の駅を指定して
会うことを決めた。
藤沢美波メール
「わかりました。
じゃあその駅にあるカフェ⚪︎⚪︎に
18時でもいいですか。」
舞香さんメール「はい。」
そこまでやり取りしてすぐに舞香さんは
お姉さんに連絡することを
すっかり忘れていたことに気がついた。
1人でなんて無理だ。
話し合いの際は一緒に来てくれるって
言ってたけれど
急に明日だなんて難しいかもしれない。
と思ったが、
姉はすぐに時間を作ってくれた。
こんな怒涛の展開で突然会うことになり
その日舞香さんは仕事中ずっと
気が気じゃなかった。
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