登場人物

 

舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

 

誠……40歳 舞さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

相手は同じ部署の(藤沢美波)という女性

という可能性が高い。

 

 

 

 

私LINE

「動き出すなら

 

 ・・私ができる範囲で

 協力しますから。」

 

 

 

そんなことを

LINEで伝えてから30分ほど

経過した頃。

 

 

 

 

舞香さんの携帯に突然

ショートメールが入った。

 

 

 

 

「奥さんの携帯ですか。」

 

 

 

 

舞香さんは、ずっと携帯を持って

色々と調べていたところだったので

すぐにそのメールに気づいたが

 

急なことで、かなり驚いた。

 

 

 

 

舞香さん

(えっ・・何これ・・)

 

 

 

 

 

舞香さんは反射的に

相手が誰なのかわかっていたが

すぐに返事していた。

 

 

 

 

舞香さんメール

「・・・どなたですか」

 

 

 

 

「……昨日ご主人が

 話してくれたと思いますが。」

 

 

 

 

舞香さんメール

「なんのことかわかりません。」

 

 

 

 

 

「離婚したいって

 ご主人いいませんでしたか?」

 

 

 

 

舞香さんメール

「その前にあなたは

 どちら様ですか?

 

 どうして私の携帯番号を

 ご存知なんですか?」

 

 

 

 

「離婚してくださるって

 お約束していただけるなら

 なんでも話します。」

 

 

 

 

どうしてそんな

上から目線なんだろうか。

 

 

 

 

舞香さんメール

「どうして見ず知らずの方に

 そんなことを

 お約束しなければいけないのか

 意味がわかりません。

 

 今、夫はそばにいるんですか?」

 

 

 

 

「いえ、帰りました。

 早く別れていただけませんか。」

 

 

 

 

 

あまりにも一方的すぎて

夫が好きになった相手は

この程度なのかと

怒りの前に少しの呆れと

どこかホッとしたりもする。

 

 

 

 

舞香さんメール

「こんな悪戯みたいメールで

 そんなお約束できません。

 

 夫がこんなメールをするように

 あなたに伝えたんですか?」

 

 

 

 

「それは言っていません。

 私が勝手に、ご主人の携帯を見て

 メッセージを送っていますので。」

 

 

 

 

勝手に携帯を・・・?

 

 

 

パスワードを知っているのか?

 

 

 

 

 

舞香さんメール

「勝手にって、どうしてですか。

 夫から直接私に

 言わせたらいいじゃないですか。」

 

 

 

 

「私が言っていることを

 本当に伝えているかわからないので」

 

 

 

ん。

 

 

 

ということは不倫相手も、

誠の言葉を

信じ切ってはいないということ?

 

 

 

 

 

舞香さんメール

「じゃあ夫が帰ってきたら

 あなたの方から連絡があったと

 伝えさせてもらいます。」

 

 

 

 

 

すると

 

 

 

「いえ。

 

 

 黙っていてください。

 

 

 

 その前に私は奥さんと

 話がしたいので。」

 

 

 

 

 

 

なんで不倫相手の方から

こんなことを言われなければ

いけないんだ?

 

 

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