登場人物

 

舞香さん…39歳 今回の主人公。

パート勤めをしており、

4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。

 

誠……40歳 舞さんの夫。

ある日突然、好きな人がいるから

離婚したいと舞香さんに告げる。

 

 

 

舞香さん姉 電話

「あんたこのまま、

 あいつの言うなりになっちゃ駄目よ!

 お姉ちゃんが協力するから!!」

 

 

 

舞香さん 電話

「・・わかった、、わかったけど

 この先、誠とこの件で話すと

 私もヒートアップしちゃいそうで・・

 

 どうしたらいいかな。」

 

 

 

舞香さん姉 電話

「無視よ、そしていつも通りに

 過ごしておくこと。」

 

 

 

舞香さん 電話

「いつも通りなんて無理だよ。」

 

 

 

舞香さん姉 電話

「無理でも、やってみな。

 

 これから誠は、

 不倫相手と揉める時が来るから。

 

 その時にやっぱり家庭が

 いつも通りに回っていたら

 誠は自分の間違いに気づくはず。

 

 その時に、舞香が捨てるも許すも

 決めたらいいと思う。」

 

 

 

舞香さん電話

「でも、そんな簡単には・・・」

 

 

 

舞香さんはベランダの窓から室内を

ぐるっと見渡しながら話しているが

誠はまだ

お風呂から上がってくる気配がない。

 

 

 

 

舞香さん姉電話

「じゃあ、好きにしなよ。

 私は舞香に聞かれたから答えてるの。

 

 

 だけど舞香の中には

 自分の中に答えがあったり

 納得いかないことがあるんでしょ。

 

 それじゃあ私に聞かないでよ。」

 

 

 

舞香さん電話

「ごめん、、急なことすぎて

 何が何だか、

 今もわからないんだよ、、」

 

 

 

 

舞香さん姉電話

「まぁ、、  

 

 私もごめん、、許せなくて、、

 そうだよね、今の今じゃあ

 何も考えられないよね・・

 

 でも私、許せないから!」

 

 

 

 

舞香さん電話

「うん、ありがとう。

 

 こうやってすぐに

 話せる存在がいてくれるだけで

 すごく安心するから。

 

 もちろん私もこれからどうするか

 ちゃんと考える。」

 

 

 

舞香さん姉電話

「そうだよ、いつでも私が

 相談に乗るから。

 

 調査するならそれも協力する。

 それでこのこと。。

 お母さんたちには言うの?

 

 ある程度先が見えてからにするの?」

 

 

 

 

舞香さん電話

「それもわからない・・

 でも、誠は義両親にこのことを

 知らされたくないみたい。」

 

 

 

舞香さん姉電話

「何よそれ。ってことは

 やっぱり後ろめたい気持ちが

 少なからずあるってことじゃない。」

 

 

 

舞香さん電話

「そうだね。

 

 だから・・・

 まずは自分で出来る限りのこと

 やってみるから・・」

 

 

 

 

舞香さんたちはそう言って

電話を切ったが、

それでもまだ誠は出てこなかった。

 

 

 

電話を切った後、姉からすぐに

 

・会社に電話

・上司に報告

・会社の知り合いに相談

・探偵をつける

・携帯電話を見る

・カバンに盗聴器を仕掛ける

・GPSをつけて尾行する

 

 

など、どんどん策が入ってきたが

どれもすぐには

検索したり取り掛かる気になれない。

 

 

 

多分この時はまだ、

現実が受け入れられないというか

それを真実にするのが怖かったのだと、

今なら思うと

 

舞香さんは言っていた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー