登場人物
舞香さん…39歳 今回の主人公。
パート勤めをしており、
4歳の娘(日菜ちゃん)がいる。
誠……40歳 舞さんの夫。
ある日突然、好きな人がいるから
離婚したいと舞香さんに告げる。
お風呂に入っている夫。
今の時代、
携帯をお風呂場に持ち込むのは
SNSを見たりYouTubeを見たりと
何も珍しいことじゃないので
その間に
誰かとやりとりをしているなんて
疑ったこともなかった。
寝ている間に携帯を見る?
そんなこと、、なかなか出来ない。
GPSや探偵・・?
いや、、そんなドラマみたいなこと
自分1人でどうやって・・
親友に相談したいけれど
今すぐに、そんなことは話せない。
なんだろう、プライドだろうか。
自分の夫に、離婚を迫られてるなんて
言うのは恥ずかしいし情けない。
舞香さんはしばらく
携帯の電話帳を見つめていたが
ある人に、LINEを送った。
舞香さんLINE
「お姉ちゃん。。
相談したいことがあるの。
近いうちに会えないかな。」
3つ年上の姉のLINEは
すぐに既読になった。
そして
舞香さんの姉LINE
「どうした、急に。
仕事のこと?日菜ちゃんのこと?
家庭のこと?」
舞香さんLINE
「・・家庭のこと、っていうか
誠のこと。」
舞香さんの姉LINE
「え。もしかして、
浮気でも見つけちゃった?」
鋭い姉だ。
舞香さんLINE
「いや、見つけたんじゃなくて
自分で急に言ってきたの。
好きな人が出来たから
離婚して欲しいって。」
するとすぐに、電話がかかってきた。
舞香さん電話
「えっ、電話はや。」
舞香さん姉電話
「ちょっと!!どう言うことよ!
は?好きな人が出来たから
離婚して欲しいって?
あいつが自分で急に
そんなこと言ったの?」
舞香さん電話
「うん、言った。」
舞香さんは携帯を持ったまま
そのままベランダに移動する。
舞香さん姉電話
「あったまおかしいんじゃない?!
あいつバカなの?」
舞香さん電話
「私もそう思って
さっき色々聞いてみたんだけど
もう何言ってもダメでさ
不倫相手はいつも笑顔で
癒されるんだってさ。」
舞香さん姉電話
「何よそれ、相手いくつよ!」
舞香さん電話
「知らない。でも会社の部下っぽい。
誠が結婚してることも
子供がいることも
全部受け入れてくれてるらしい。」
舞香さんは、さっきの会話の流れも
大まかに伝える。
舞香さん姉電話
「あー、そういうやつかー。
相手、相当タチ悪そうだね。
でも舞香、そんな言われ方されて
これからどうするつもり?」
舞香さん電話
「それがわからなすぎて
今頭真っ白状態だから
お姉ちゃんに連絡したの。」
舞香さん電話
「なるほどね。とりあえず。
離婚するにしても
そんなこといつでも出来るから
明日離婚不受理届、出してきな。」
舞香さん電話
「え。何それ。
っていうかお姉ちゃん
なんでそんなこと知ってるの?
離婚したいって思ったことあるの?
あれ、不受理ってことは
されないようにしたことあるの?」
舞香さんの姉は、
もう15年以上前に結婚して
今年、中学生になる男の子と
小学生の女の子がいる。
舞香さん姉電話
「されないようにしたことはないけど
夫婦15年もやってたら色々あるわよ。
それより今は舞香のこと!!
あんたこのまま、
あいつの言うなりになっちゃ駄目よ!
お姉ちゃんが協力するから!!」
この時は舞香さんより姉の方が
ヒートアップしていた。
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