シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん 当時30歳

 今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。しかしその直後、元婚約者が現れて・・

 

⚪️ 恭介 当時31歳

 合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、元婚約者から衝撃の過去を聞かされる。

 

⚪️  エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳

 次々と恭介との過去の話を打ち明ける。


⚪️ 良美 美容師 
 恭介のことを、恭ちゃんと呼ぶ女。仕事もしたいし、子供が好きじゃないので、結婚はしないと言っているが、実は本名の既婚者男性がいるので、恭介は浮気相手。

 

 

 

 

寝室に行っていた恭介が

携帯を持って、リビングに戻ってくる。

 

 

そしてその携帯をおもむろに

テーブルの上に置いて、

顔を洗いに行った。

 

 

きっとそこに置いたのは、

いい子ちゃんの携帯の方。

 

良美と連絡を取っている携帯は

しまったか、ポケットに入れて

洗面台に向かったか。

 

 

 

エマさんは瞬時にそう思った。

 

 

 

朝ご飯中、明らかに恭介の

口数が少ない。

 

 

 

恭介

「あのさ、今日仕事で遅くなりそう。

 後輩から、相談があるって

 LINE来てたんだ。

 

 流れによっては、

 飲んでくるかもしれない。」

 

 

 

 

エマさん

「うん、わかった。

 

 じゃあ私は適当に1人で

 夕飯食べておくね。」

 

 

 

 

恭介

「うん、頼むね。」

 

 

 

 

明らかに恭介の口数が

一気に減っている。

 

いつもならエマさんが

1人で夕飯を食べるなんて言えば

(美味しいものを食べてね)とか

(1人で寂しく無い?)と聞いてくる。

 

 

 

けれど思う、

今までもこうして恭介は

急に夜の予定が入っていた。

 

その全てとは言わないが

その多くは、これまでの良美との予定で

遅くなっていたのだろう。

 

 

 

 

 

 

エマさんは仕事が終わり、

家に帰ってきた。

 

 

やはり眠気が強くて、

ソファーで少し

うたた寝をしてしまった。

目を覚ますと部屋は真っ暗で

夜の21時だった。

 

 

携帯には、何の連絡も入ってない。

 

 

 

エマさん

(なんか食べないと・・・)

 

 

 

食事をして、お風呂に入って

23時をすぎても、

恭介が帰ってこない。

 

 

エマさんLINE

「今日、終電になりそう?

 先に寝てるね。帰り気をつけて。」

 

 

 

0時までは起きていたが、

既読にすらならなかった。

 

 

 

いろんな不安に襲われるが、

妊娠中の身体で、

このまま遅くまで待っているのは

お腹の赤ちゃんにも影響する。

 

エマさんはそう思って、

先に眠ることにした。

 

 

 

 

 

夜中、トイレに行きたくなって

目が覚める。

 

 

エマさん

(あれ・・まだ帰ってない・・)

 

 

 

時間は2時を過ぎているが、

携帯の既読もついてない。

 

 

 

エマさん

(・・・絶対に、良美のところだ・・)

 

 

 

喧嘩をしてるのだろうか。

 

 

それとも仲直り?

仲直りしていた場合、

私はどうなるのだろう。

 

 

 

そう思ったら、それから

眠れなくなってしまった。

 

 

けれど、3時になり4時になり

それでも帰ってこない。

 

 

 

ついにエマさんは、

恭介に電話をかけてみるが

電話に出ない。

 

 

 

エマさんLINE

「大丈夫?なんかあった?

 こんなに遅くまで、

 既読にならなかったこと

 初めてだから、心配だよ。」

 

 

 

ここまで連絡が取れないと

事故の可能性まで考えてしまう。

 

 

 

さすがに寝ないわけにもいかないと思い

エマさんは目を閉じて

ずっと眠りが浅いまま、

 

朝の6時に、恭介からLINEが入って

その音で目が覚めた。

 

 

 

恭介LINE

「ごめん、後輩の相談が結構ヘビーでさ

 そのまま後輩の家で飲み直してたら

 飲み過ぎちゃって、寝てたんだ。

 

 今日は家に帰ってたら

 仕事間に合わないから

 このまま行くよ。」

 

 

 

エマさん

(・・・・・・)

 

 

 

 

エマさんは、返信に迷ったが

 

 

 

エマさんLINE

「そうなんだ、ずっと相談聞いて

 大変だったね。

 

 仕事頑張ってね。」

 

 

 

 

 

とだけ送った。

 

 

その後すぐに既読にはなったが

返信はこなかった。

 

 

 

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